はじめに
高校生活って、勉強や部活ももちろん大事。でも、日々の生活の中で一番心を動かすのは、やっぱり**「友達関係」**ではないでしょうか?
「最近、友達と話しづらい…」 「LINEの返信がそっけない気がする…」 「グループにいるのに孤独を感じる…」
こんなふうに思っている人、実は少なくありません。誰にも相談できずに悩みを抱えてしまっている高校生も多いのが現実です。
筆者自身も高校時代、同じような悩みを何度も経験しました。「なんであの子とこんなに気まずいんだろう?」「私は嫌われているのかな?」と、自分を責めてしまう日もありました。
でも今振り返ると、そうした経験があったからこそ、人との関係性を深く考える力がついたり、自分の感情に正直になることの大切さに気づけたのだと思います。
この記事では、そんな友達関係がうまくいかないときに役立つ対処法を7つ厳選してご紹介します。
ただの理論やアドバイスではなく、**実際に体験したからこそ伝えたい“リアルな解決ヒント”**を中心にお届けします。
- 誰にも相談できなくてモヤモヤしている人
- 今のグループに違和感を感じている人
- 新しい友達を作りたいけどうまくいかない人
そんなあなたの気持ちが、この記事を読むことで少しでも軽くなり、「あ、自分だけじゃないんだ」と思える時間になりますように。
読むことで、「今の自分でも大丈夫」と思えるようなヒントが1つでも見つかれば嬉しいです。
1. まずは「自分の気持ち」を整理してみよう
モヤモヤしたままじゃ、原因も見えない
友達との関係がギクシャクしているとき、まずやってほしいのが**「自分の気持ちを整理すること」**です。
- 何がきっかけでうまくいかなくなったと感じた?
- 自分は本当はどう思っている?
- 相手に対して、どんな感情を抱いている?
- どうしてその感情を抱いたのか、自分の中にある価値観や経験を振り返る
このように、自分の中で感じていることを紙に書き出してみるのがおすすめです。スマホのメモ帳でもOKですが、できれば手書きが◎。手を動かすことで、頭の中が整理されて、意外と自分でも気づかなかった本音に出会えることがあります。
また、気持ちを書くときには「正解」を求めすぎないようにしましょう。たとえば「こう思ってはいけない」や「こう感じる自分はおかしい」といった考えは脇に置いて、“そのままの感情”を書いてOKです。
ポイント:自分を責めすぎないこと!
「私が悪いのかも…」と感じてしまうこともあるかもしれませんが、まずは“感情”として受け止めてあげましょう。自分の気持ちを否定せずに、そのまま受け止めることが、回復への第一歩になります。
自分の気持ちを整理すると、行動も変わる
感情を書き出すことで、「何が嫌だったのか」「本当はどうしたいのか」が見えてきます。すると、相手にどう対応するかも見えてくるんです。
たとえば、「あのLINEの返事が冷たく感じた」→「私はもっと優しく接してほしかったんだ」→「じゃあ、自分からも少し気遣いを増やしてみようかな」と、気持ちから行動に変化が生まれることもあります。
筆者の体験談:
私自身も高校2年のとき、グループの中でなんとなく浮いてる気がして、家に帰って一人でモヤモヤしていました。でも、ノートに気持ちを書き出してみたら、「私、もっと本音を言いたかったんだ」と気づけたんです。
そこから、「無理して笑ってばかりじゃなくて、ちょっとずつ自分の気持ちを出してみよう」と決意。最初は怖かったけど、少しずつ本音を話すようにしたら、逆に相手も「実は私も同じだった」と話してくれて、距離がグッと縮まりました。
自分の心と向き合うことは、勇気がいるけれど本当に価値のある一歩です。
2. 無理に仲良くしようとしない勇気も必要

合わない人とは、距離を取ってOK
「友達は多い方がいい」と思いがちですが、実は無理してまで仲良くする必要はありません。どんなにいい人でも、合う・合わないは絶対にあります。
中には、「せっかく仲良くなったのに、ここで距離を取ったら裏切りみたいで申し訳ない」と感じてしまう人もいるかもしれません。でも、**本当に大切なのは“相手のため”ではなく“自分がどう感じているか”**です。
無理に合わせると、自分がしんどくなるだけ
自分を押し殺して相手に合わせ続けていると、知らないうちにストレスが溜まり、いつか心が限界を迎えてしまいます。そうなる前に、「この関係は今の自分に合っているのか?」を立ち止まって考えることも必要です。
私たちはロボットじゃないから、全員と仲良くするなんて無理。だからこそ、自分のペースで心地いい関係を築くことが大事です。距離を置くことは冷たいことではなく、自分を守るための大切な選択肢なのです。
こんなサインが出ていたら注意
- 会話しても疲れる
- 自分を出せない(話題を選んでばかり、沈黙が怖い)
- 会いたくないと感じる(誘いが来るとためらう、無理して会う)
- 他の友達といるときの方が気楽
こういったサインがあるなら、少し距離を置いてみるのも◎。
距離を置くときも、急に無視するのではなく、自然に会話の頻度を減らしたり、別の活動に意識を向けたりするのがポイントです。時間をおくことで、相手との関係性を冷静に見直せるようになりますし、新しい居心地のいい関係を作る余白も生まれます。
筆者の経験から
私は以前、同じクラスの友達に合わせすぎて、常に気を張っていた時期がありました。最初は楽しかったけど、次第に「この話をしたら嫌われるかも」「LINEを既読にしたままだと不機嫌になるかも」と不安が止まらなくなって…。
勇気を出して少し距離を置いたら、最初は罪悪感もありましたが、気づいたら心がすごく軽くなっていたんです。そして、別の友達と自然体で過ごせるようになり、「無理しない関係ってこんなに心地いいんだ」と思えるようになりました。
合わない相手と無理に一緒にいるより、自分が自然でいられる関係を大切にしていきましょう。
3. 気になることがあれば「話してみる」勇気
思い込みだけで判断しない
「なんか冷たい気がする…」と思っても、実は相手がただ疲れていただけかもしれません。人それぞれ、体調や気分に左右される日がありますし、自分とはまったく関係のない理由で元気がないこともあります。
でも、それを「嫌われたのかも」「無視されてるかも」と決めつけてしまうと、さらに不安が大きくなってしまいますよね。そんなときこそ、思い切って話してみるのが大切です。
「最近なんかあった?」と聞くだけでも、関係は大きく変わる
たった一言でも、相手にとって「気にしてくれてたんだ」「ちゃんと見てくれてたんだ」と伝わることがあります。
もちろん、話しかけるときには言い方やタイミングに配慮しましょう。責める口調だと相手も構えてしまうので、**「心配してるよ」「ちょっと気になってて」**という気持ちを込めて伝えるのがコツです。
伝え方のコツ
- 「私はこう感じたんだけど、どうかな?」と“自分の感じ方”に焦点を当てる
- 「ちょっと話せる?」とやわらかく切り出す
- 相手の話もちゃんと聞く(話をさえぎらず、うなずきながら聞く)
- 相手の気持ちを否定しない(「そんなこと気にしなくていいよ」ではなく「そう思ったんだね」と受け止める)
こうしたコミュニケーションの積み重ねが、信頼関係を深めていく一歩になります。
話してみたら、意外なことがわかるかも
実際に私も、「最近ちょっと冷たい?」と感じた友達に、勇気を出して聞いてみたことがあります。すると、「ごめん、家でちょっとゴタゴタしてて…気づかなかった」と言われてびっくり。
それまでは勝手に「私が嫌われたんだ」と思っていましたが、実はまったく違う理由だったんです。その後はむしろ、「ちゃんと話してくれてありがとう」と言ってもらえたことで、より仲良くなれました。
思い込みだけで判断せず、相手の声を聞こうとする姿勢が関係を変える鍵になります。
コミュニケーションって、確かに勇気がいります。でも、それを乗り越えることで、自分の心も軽くなり、相手との距離もグッと近づくはずです。
4. 一人の時間も楽しめるようにする

「孤独=悪いこと」じゃない
友達と過ごす時間も楽しいけれど、一人の時間も大切にすることがメンタルを整えるカギになります。
高校生活では、友達といつも一緒にいないといけないような雰囲気を感じることもありますよね。休み時間も、昼休みも、放課後も、ずっと誰かと一緒じゃないと「寂しい人」みたいに思われるんじゃないかと不安になることもあると思います。
でも本当は、一人の時間ってとても大切で、**心をリセットするための“静かな充電時間”**なんです。
「一人でいる時間=自分自身と向き合う時間」
無理に友達と過ごそうとするよりも、自分の好きなことに没頭する時間を持つことで、心に余裕が生まれます。誰かと一緒にいるときとは違い、何も気を使わずにいられるこの時間が、実は心の回復力を高めてくれるんです。
一人時間の楽しみ方を増やそう!
たとえば、こんな過ごし方はいかがでしょうか?
- カフェで本を読む(お気に入りのドリンクと静かな時間を楽しむ)
- 音楽を聴きながら散歩(自然の中を歩くと、気持ちが落ち着きます)
- 好きなアニメや映画を見る(笑ったり泣いたりして感情を解放)
- 日記やブログを書く(自分の気持ちを言葉にすることで整理できる)
- お菓子作りやイラストなど、趣味に没頭する
- 勉強したい分野を自主的に学ぶ(未来の自分のために)
一人の時間に好きなことをしていると、他人の視線や評価から解放されて、**「私は私でいい」**と感じられる瞬間が増えてきます。
筆者のひとり時間エピソード
私も高校時代、放課後に1人で図書室へ行って本を読んだり、静かな音楽を聴きながらノートに日記を書く時間がとても好きでした。そのときはちょっと寂しく感じることもあったけれど、今思えば、その時間こそが自分の心のバランスを保ってくれていたんだと思います。
一人の時間を楽しめるようになると、「誰かがいないとダメ」という不安から解放され、他人との距離感にも余裕が生まれるようになります。
誰かといる時間も、自分一人の時間も、どちらも大切。バランスを取ることで、人間関係もうまくいきやすくなります。
“一人でも満たされる時間”を持つことは、これからの人生にとっても大きな財産になりますよ。
5. SNSとの距離感を見直してみる
比較して落ち込むくらいなら、一旦オフに!
友達との関係で落ち込むとき、ついSNSをチェックしてしまいませんか?でも、SNSは「見せたい部分」だけを切り取っていることが多いんです。
- グループで楽しそうにしている写真
- リア充アピールの投稿
- 自分以外の楽しそうなストーリー
- おしゃれな写真、フィルターで加工された笑顔
- コメント欄でのノリのいいやりとり
これを見るたびに、「自分だけ孤立してる…」「私にはあんなに楽しそうな瞬間がない」と思ってしまいがちです。
でも、それって本当にリアルな姿でしょうか? SNSは、みんなが“いいところだけを見せる”場所です。誰だって、落ち込んでる顔や孤独な瞬間は投稿しませんよね。
SNSは現実のすべてではなく、編集された一部にすぎない。
そんな風に、ちょっとだけ視点を変えることで、「私は私でいいんだ」と思えるようになります。
SNSをオフにすることで見えてくるもの
SNSを一旦やめてみると、最初は「情報から取り残されるんじゃないか」と不安になるかもしれません。でも実際は、自分のペースで物事を感じたり、考えたりする時間が増えるんです。
- 他人のリアクションを気にしないで過ごせる
- 自分の本当の気持ちに気づきやすくなる
- 小さな幸せや出来事に敏感になれる
スマホから少し離れるだけで、日常にあったはずの「楽しさ」や「ありがたさ」が鮮明に見えてきます。
筆者のアドバイス
私は高校時代、インスタを1週間やめたことで気持ちがかなりラクになりました。最初は「何か見逃してるかも」とそわそわしていましたが、数日経つとその不安は消えていき、自分の現実の生活に集中できる感覚が戻ってきたんです。
放課後に好きな音楽を聴きながら帰る時間が、意外とリラックスできる瞬間だったり、夜寝る前に日記を書く時間が、自分を癒すルーティンになったり。
「SNSを見てないと不安」から、「SNSを見ない方が心が安定する」に変わっていきました。
あなたの毎日は、他人の投稿よりもずっと価値がある。
無理にSNSを全部やめなくてもいいけれど、「ちょっと疲れたな」と感じたときには、思い切ってアプリを閉じてみる勇気を持ってみてください。
6. 新しいつながりを探してみる

クラスや部活以外にも出会いはある!
今の友達関係がうまくいかないなら、新しいつながりに目を向けてみるのもおすすめです。高校には、クラス・部活・委員会・行事・ボランティア・地域イベントなど、実は出会いの場がたくさんあります。
「今のグループがすべてじゃない」
一つのグループに違和感を覚えても、それは“人間関係に失敗した”ということではありません。むしろ、「自分がもっと自然に過ごせる場所はどこか?」と考えるきっかけにもなります。
実際、クラスが変わっただけで気の合う友達に出会えたり、文化祭の準備で偶然隣のクラスの子と仲良くなったりすることもありますよね。
私自身も、部活の友達とはなんとなく距離を感じていたとき、たまたま図書委員の活動で知り合った子とすごくウマが合って、それから放課後を一緒に過ごすようになりました。“今まで知らなかった居場所”が、ふとしたきっかけで見つかることって意外と多いんです。
新しいつながりの作り方
では、実際にどんなアクションを起こせばいいのでしょうか?
- 興味のある部活・同好会に入ってみる(運動が苦手でも文系・文化系の選択肢も豊富)
- 行事で積極的に話しかけてみる(文化祭・体育祭など、協力する中で自然に仲が深まる)
- 委員会活動で他クラスの人と関わる(同じ目的に向かうと打ち解けやすい)
- 勉強や趣味を通じてSNSで発信してみる(意外な共通点でつながれることも)
- 推し活やイベントで同じファン同士つながる(“好き”を通じた友情は強い)
最初の一歩は勇気がいりますが、小さな行動が思わぬご縁を生んでくれることもあります。
変化を恐れず、一歩踏み出してみよう
「新しい友達を作る」と聞くと難しそうに思えるかもしれません。でも、最初から“親友”を作ろうと気負わず、「ちょっと話せる人」「一緒に笑える人」を少しずつ増やしていく感覚でOKです。
人とのつながりは、急がず焦らず、自然に育っていくもの。
あなたが心から安心できる居場所は、今のグループ以外にもきっとあります。だからこそ、今の関係にとらわれすぎず、いろんな人と関わってみることが、心をラクにするきっかけになるかもしれません。
新しい出会いが、これからの高校生活をもっと明るくしてくれるかもしれませんよ。
7. 自分に優しくなることも忘れずに
一番大事なのは「自分自身」
友達との関係で悩むとき、つい自分を責めてしまう人も多いです。「あの時、あんな言い方をしなければよかった」「私がもっと空気を読めていれば…」など、どんどん自分を否定してしまうことってありますよね。
でも、**一番大切なのは「自分を大切にすること」です。他人からどう見られるかよりも、“自分が自分をどう思えるか”**のほうが、実はずっと大切だったりします。
「私は私でいい」と認めることが、心の安定につながる
完璧じゃなくていい。弱音を吐いてもいい。そんなふうに、自分を許すことから始めてみましょう。
少しずつでもいいので、「今日、自分に優しくできたな」と思える瞬間を増やしていくことが、心を元気にしてくれます。
自分に優しくなる方法
- 毎日「今日できたこと」を1つ書き出す(小さなことでOK!「早起きできた」でも◎)
- 無理しない日を作る(疲れたら休む、自分を追い込まない)
- 自分の好きなものを大切にする(お気に入りの音楽・お菓子・アニメなど)
- ネガティブな気持ちが出てきたら「そんなときもあるよ」と自分に声をかける
- 自分の感情に点数をつけない(嬉しい・悲しい・モヤモヤ、どれもOK)
ときには「もうダメかも…」と思う日があるかもしれません。そんな日こそ、自分にやさしくしてあげてください。
筆者のひとこと
私も高校時代、友達の何気ない一言に落ち込んで、「なんでこんなに気にしちゃうんだろう」と自己嫌悪に陥ったことがあります。でも、その気持ちを否定せず、「今はちょっと心が疲れてるだけ」と受け入れるようにしたら、少しずつ気持ちが軽くなりました。
**“自分に優しくする”ことは、他人に優しくするための土台でもあります。**まずは、自分自身の味方でいてあげましょう。
小さなことでも、「自分を大事にしてるな」と実感できる時間を持ってみてください。それが、友達との関係をよりよくするための大きな力になるはずです。
まとめ:あなたは一人じゃない。少しずつ前に進もう
友達関係がうまくいかないとき、すごく孤独で不安になりますよね。「みんなは楽しそうにしてるのに、なんで自分だけ…?」と感じてしまう日もあるかもしれません。
でも、**そんなふうに感じているのはあなただけじゃありません。**実際、多くの高校生が同じように人間関係に悩んでいます。
この記事で紹介したように、
- 自分の気持ちを整理する
- 無理に仲良くしない
- 話してみる
- 一人の時間を楽しむ
- SNSから距離を置く
- 新しい出会いを求める
- 自分に優しくする
こうした方法を少しずつ試していくことで、きっと心が軽くなり、自分らしさを取り戻せるはずです。
最初からすべてうまくいく必要はありません。ちょっと勇気を出してみる、ちょっと気分転換をしてみる――そんな小さな一歩の積み重ねが、あなたの世界を変えていきます。
最後に伝えたいのは、「今の悩みは一生続くものじゃない」ということ。
人間関係はずっと同じではなく、少しずつ変わっていきます。そしてその変化の中で、あなたにとって本当に居心地のいい人間関係がきっと見つかるはずです。
高校生活はまだまだこれから。焦らず、自分のペースで前に進んでいけば大丈夫です。あなたにぴったりの友達関係が、きっとどこかで待っています。
あなたには価値があるし、ちゃんと愛される存在です。どうか、自分のことを大切にしてくださいね。
そして、どんなときも“自分を信じる気持ち”を忘れないでください。あなたの未来には、きっとたくさんの素敵な出会いが待っています。

