はじめに|英単語の暗記、つまずいていませんか?
高校生の皆さん、共通テストの英語対策は順調ですか?特に英単語の暗記について、こんなふうに感じたことはありませんか?
「覚えてもすぐ忘れる…」 「何度もやってるのに頭に入らない…」 「単語帳が最後まで終わらない…」
こうした悩みは、誰もが一度は経験するものです。でも大丈夫。この記事では、短期間で効率的に英単語を覚えるための具体的な方法を、やさしく、わかりやすくお伝えします。
私自身も高校時代、英単語の暗記に何度もつまずいてきました。ノートに何十回も書いたのに覚えられなかったり、試験直前に焦って詰め込んで逆に混乱したり…。でも、あるとき「覚える方法を変える」ことで、状況が一変しました。
暗記において大切なのは、「量よりも質」「詰め込みよりも習慣化」です。そして何より、「自分に合ったやり方を見つけること」。これができると、学習効率がぐんとアップし、短い時間でも確実に成果が出るようになります。
この記事では、そんな私の経験や工夫を交えながら、高校生が共通テストに向けて活用できる英単語の覚え方を、実践的に解説していきます。10個以上のテーマに分けて、読みやすく整理しました。
これからご紹介する内容は、誰でもすぐに取り入れられるものばかりです。自分に合う方法を見つけて、日々の学習に活かしてください。
英単語暗記の基本戦略を知ろう
暗記の第一歩は「戦略を持つ」こと
単語帳をただ眺めているだけでは、なかなか頭に入りません。まずは自分に合った暗記戦略を持つことが大切です。戦略があれば、学習が「なんとなくやること」から「意味のある行動」へと変わります。
効率的な暗記のための3つのポイント
- 反復学習を前提にする:忘れることを前提に、定期的に復習しましょう
- 毎日少しずつ続ける:1日10分でもOK。大事なのは“毎日”やること
- アウトプットを組み合わせる:覚えた単語は使ってみると忘れにくくなります
特に、「短期間で覚えたい」という人こそ、反復回数と間隔の取り方に気を配りましょう。1回で完璧に覚える必要はありません。むしろ「忘れる前に復習する」ことを意識した方が、記憶は定着します。
単語帳の選び方で差がつく!
自分に合ったレベルと構成をチェック
市販の英単語帳は本当にたくさんありますよね。書店に行くと、似たようなタイトルがずらっと並んでいて「どれを選べばいいの?」と迷ってしまうのも無理はありません。ですが、適当に選んでしまうと、内容が難しすぎたり簡単すぎたりして、結局途中で挫折してしまう可能性があります。
選ぶときに確認してほしいのは、以下のポイントです:
- レベル感が今の自分に合っているか:背伸びしすぎず、無理なく取り組めるレベルの単語帳を選びましょう。
- 例文や語源解説がわかりやすいか:ただの単語リストではなく、文脈の中で単語を覚えられる例文があると、実践力もつきます。
- 音声データがついているか:発音も同時に覚えることで、リスニング対策にもなります。
- 1ページあたりの情報量が見やすいか:ゴチャゴチャしていると続かない原因になります。
さらに、紙の単語帳だけでなく、連動するアプリや音声サポートの有無もチェックしておくと、より幅広い学習が可能になります。
おすすめの英単語帳(2025年版)
たくさんある単語帳の中でも、特に高校生に人気があり、共通テスト対策にぴったりなものをいくつか紹介します。
- 『ターゲット1900』:収録語数もちょうどよく、共通テスト頻出単語をしっかりカバー。アプリ連動で音声学習も可能です。
- 『システム英単語』:単語だけでなく、語法や使い方まで学べる構成。例文が自然で記憶に残りやすいと評判です。
- 『英単語Stock』:学習科学をもとに設計された構成で、記憶の定着に非常に効果的。図解やコラムも豊富で飽きずに続けやすいのが特徴です。
このように、それぞれに特徴がありますので、書店などで実際に手に取ってみて「これは続けられそう」と思えるものを選ぶのがポイントです。
短期間で成果を出す「スケジュール術」

逆算して計画を立てよう
「あと3ヶ月で共通テスト…」というとき、やみくもに暗記しても間に合いません。目標から逆算した学習計画を立てることが、効率的な英単語学習には不可欠です。
まず大切なのは、「今、自分がどこにいるのか」「テストまでに何を仕上げる必要があるのか」を明確にすること。その上で、1日ごとのタスクを無理のない範囲で設定していきます。
スケジュール作成のコツ
- 1日の学習可能時間を見積もる:部活や塾の時間も考慮して、現実的な時間設定を。
- 単語帳のページ数を日数で割る:例えば300ページある単語帳を60日で終わらせるなら、1日5ページ+予備日を設定。
- 週1回の復習日を必ず設ける:インプットばかりでは記憶は定着しません。必ず復習の時間を確保しましょう。
- テスト形式の小テストを週末に実施:アウトプットの習慣を作ることで、記憶が強固になります。
- 1〜2週間ごとの進捗チェック:立てた計画通りに進んでいるか、定期的に確認しましょう。
また、日によって予定が狂うこともあります。そんなときのために「予備日」や「軽めの日」をあらかじめスケジュールに組み込んでおくと、無理なくリカバリーができます。
このように、綿密だけど柔軟性のある計画を立てることで、英単語学習の負担を軽減し、確実に成果を積み重ねていけます。
書いて覚える vs 見て覚える、どっちがいい?
自分の記憶タイプを知ろう
人によって、視覚型・聴覚型・運動型と記憶のしやすさに違いがあります。この「記憶タイプ」は、あなたがどんな方法で情報を最も効率よく覚えられるかを知るうえで重要なヒントになります。
例えば、視覚型の人は「見た情報」を長く覚えていられる傾向があるので、色分けや図解、マインドマップなどが有効です。聴覚型の人は「聞いたこと」が記憶に残りやすいため、単語の発音を繰り返し聞いたり、自分の声で音読するのが効果的です。運動型の人は「体を動かしながら覚える」ことで記憶が定着しやすく、書く・ジェスチャーを使う・歩きながら暗記するといった方法が合います。
タイプ別おすすめ暗記法
- 視覚型 → 色ペンで分類、単語カード、図で関連づける
- 聴覚型 → 音声を聞いて発音練習、自分の声で録音して再生
- 運動型 → 書いて覚える、リズムに合わせて発声、歩きながら暗記
さらに、タイプは一つに限らず「ミックス型」の人も多く存在します。たとえば、書いて発音しながら覚える方法は、視覚・聴覚・運動のすべてを使うため、多くの人にとって効果的な学習スタイルになります。
自分がどのタイプかを把握するだけで、暗記効率がぐんと上がります!そして、タイプを知ったら、意識してそのスタイルを日常の勉強に取り入れてみてください。
1日10分でできる!スキマ時間活用法
スキマ時間を無駄にしない工夫
「通学中」「お風呂」「寝る前」など、意外と多いのがスキマ時間。この時間をスマホや音声アプリでの学習に充てるのがおすすめです。ちょっとした時間でも、積み重ねれば大きな学習効果が期待できます。
英単語の暗記においては、1回あたりの学習時間の長さよりも「頻度」が重要だとされています。スキマ時間にこまめに触れることで、記憶の定着率がぐんとアップするのです。
活用例
- 通学中 → 単語アプリを1回分こなす。音声を聞きながら確認すればリスニング対策にも◎。
- お風呂 → 防水スピーカーで単語音声を流して耳から暗記。半身浴しながらの学習もリラックス効果と相まって集中しやすい。
- 寝る前 → その日覚えた単語を目で見て軽く復習。脳が記憶を整理する睡眠前のインプットは効果大。
加えて、待ち時間やエレベーターに乗っている間など、「思わぬ空白時間」も活用できるとさらに学習効率が高まります。単語カードやアプリのクイックテストなど、短時間でできるコンテンツを用意しておくと便利です。
毎日10分×3回でも、1週間で210分=3.5時間の勉強時間に!この積み重ねが、やがて大きな差になります。スキマ時間は「ついスマホを触ってしまう時間」を「英語力アップの時間」に変えるチャンスです!
アプリを使った効率的な学習法

スマホが最強の英単語マシンに変わる
スマホアプリを使えば、いつでもどこでも英単語が学べます。紙の単語帳よりも気軽に取り組めるうえ、アプリにはさまざまな便利機能が備わっているため、学習の継続がしやすいのが魅力です。
アプリの中には、ゲーミフィケーション(ゲーム要素)を取り入れて楽しみながら学べるものや、自分の苦手な単語を自動でピックアップしてくれるもの、発音をチェックしてくれる音声機能付きのものなど、非常に多彩です。
高校生に人気の単語アプリ
- mikan:ゲーム感覚で楽しく暗記でき、スピード感のあるクイズ形式でテンポよく学習が進みます。
- スタディサプリ英単語:解説と復習機能が優秀で、動画で学ぶことも可能。授業感覚で使えるのがポイント。
- Anki:自分用の暗記カードが作れる自由度の高いアプリ。自分のペースで学習内容をカスタマイズ可能。
- Quizlet:ビジュアルと音声で覚えられる機能があり、他のユーザーが作成した単語カードも活用できます。
アプリのいいところは、自動で復習タイミングを調整してくれる点です。これは「間隔反復」と呼ばれる学習理論に基づいた方法で、忘れかけた頃に復習することで、記憶がより長期間にわたって定着します。
また、アプリなら学習記録が自動で保存されるので、「今日はどれだけ頑張ったか」が一目でわかり、モチベーションの維持にもつながります。通知機能を使えば、うっかり忘れてしまう日も減らせますよ。
「英単語は使って覚える」が鉄則
アウトプットで記憶が定着する
英単語は、覚えるだけでなく使うことで記憶が定着します。単語帳で何度も見返すだけでは、受け身の学習になりがちです。大切なのは、「使ってみる」ことで脳に刺激を与え、実践的な記憶に変えることです。
英語は「言語」なので、意味を理解するだけでなく、「使える」状態にすることがゴール。だからこそ、日常的にアウトプットの機会を作ることが大事なのです。
実践方法
- 英作文で使う:覚えた単語を使って1〜2文の短い作文を作る。シンプルでもOK!
- 例文を自作する:自分の経験や興味に絡めて例文を作ると、記憶へのインパクトが倍増。
- クイズ形式で友達と出し合う:友達と交互に単語の意味や例文をクイズにして出し合うと楽しく覚えられます。
- SNSに英語日記を投稿:1日1フレーズだけでもOK。人に見られる環境で使うと緊張感がプラスされ、記憶にも残りやすい。
覚えた単語を「自分の言葉で使う」ことで、忘れにくくなります。インプットとアウトプットをセットで行う習慣を持つことで、語彙力は自然と身につき、長期記憶として脳に定着していきます。
もし最初はうまく使えなかったとしても、それは当たり前のこと。間違えてもいいので、まずは「使ってみる」ことから始めてみましょう。
英語の語源を理解すれば暗記が楽に!
語源から意味を推測できる
英単語を暗記する際、丸暗記に頼るのはとても大変です。そこで活用したいのが「語源」の知識です。語源を知っていると、初めて出会った単語でもなんとなく意味を推測できるようになります。これは特に共通テストのように大量の単語が出題される場面で、強力な武器になります。
例えば、”tele”=遠く、”scope”=見る → telescope=望遠鏡。こうした組み合わせを覚えておくと、”microscope”(micro=小さい + scope=見る)なども連想しやすくなります。
また、英語の多くの単語はラテン語やギリシャ語を起源としており、同じ語源を持つ単語が多数存在します。語源に注目することで、単語同士のつながりが見えてきて、記憶しやすくなるだけでなく、英語の構造そのものに対する理解も深まります。
よく出る語源まとめ
- “re”=再び(repeat, return, review)
- “sub”=下に(subway, submarine, subscribe)
- “inter”=間(international, interact, interrupt)
- “pre”=前に(prepare, predict, prevent)
- “auto”=自分(autograph, automatic, autobiography)
こうした語源を単語帳の余白にメモしたり、自分だけの「語源ノート」を作っておくのもおすすめです。一つの語源から派生する単語をグループ化して覚えることで、記憶のネットワークができ、長期的な暗記に役立ちます。
語源を知ると、「英語って面白い!」と感じられ、モチベーションもアップします。単語を覚えるだけでなく、英語そのものの世界に一歩踏み込めるような感覚を味わえますよ!
英単語は「繰り返し」が命!
忘れる前にもう一度
人間の記憶は、覚えた直後からどんどん薄れていく性質があります。だからこそ、「繰り返し」のタイミングが命なんです。「一回覚えたから大丈夫」と思って放置すると、数日後にはほとんど忘れてしまっていることも。
効果的に覚えるためには、「忘れる前にもう一度復習する」ことを意識しましょう。これが、記憶を定着させる最大のカギです。
エビングハウスの忘却曲線を意識しよう
エビングハウスの実験によると、人は新しい情報を次のようなスピードで忘れていきます:
- 1日後に復習 → 記憶が80%維持される
- 3日後 → 約60%
- 1週間後 → 約40%
- 1ヶ月後 → 20%以下になることも
このデータからわかるように、復習のタイミングを計画的に取ることがとても大切です。
効果的な復習サイクル例
- 1回目の復習:覚えた翌日
- 2回目の復習:3日後
- 3回目の復習:1週間後
- 4回目以降:2週間〜1ヶ月の間にもう一度
このように段階的に復習を重ねることで、長期記憶に変わっていきます。特に英単語のように「量」が多いものは、効率よく復習する仕組みが不可欠です。
単語帳にチェック欄をつけたり、アプリの復習機能を活用したりして、「どの単語をいつ復習するか」を見える化しておくと、継続しやすくなります。
忘れる前にもう一度。これを習慣にすることで、英単語の苦手意識が確実に減っていきます!
モチベーションを維持するコツ
「やる気が出ない…」ときの対処法
誰だってモチベが下がるときはあります。テストまでの道のりが長く感じたり、他の教科に気を取られたりすると、どうしても「今日はサボってもいいかも…」という気持ちが湧いてきます。
でも、そんな時こそ「やる気を出すための工夫」を持っておくと強いです。モチベーションは一度落ちると戻すのが大変なので、日頃から維持するための習慣を取り入れておくことがポイントです。
モチベ維持テクニック
- 小さな目標を立ててクリアする:たとえば「今日は10単語だけ覚える」「朝起きたら1ページだけやる」など、達成感を得られる目標を設定。
- SNSで勉強記録を投稿する:勉強アカウントを作る人も増えています。誰かに見てもらえると思うと、自然とやる気が出ます。
- ご褒美を用意する:好きなスイーツ、ゲームの時間など、「これが終わったらできる!」というご褒美は大きなモチベになります。
- 勉強した後の未来をイメージする:志望校合格後の生活、英語が得意になった自分を思い浮かべてみましょう。
- 「やる気がない時用のメニュー」を決めておく:調子が出ない日は、アプリで軽く復習するだけの日でもOK。ゼロよりはるかにマシです。
「毎日続けてる自分、えらい!」と自分をほめる習慣も大切です。手帳やスマホに記録を残しておけば、振り返ったときに「こんなに頑張ったんだ」と自信にもつながります。
やる気は、待っていても自然には湧いてきません。モチベが下がる前に対策を打つことが、継続のコツです!
勉強仲間を作ると続けやすい!
一緒に頑張る仲間がいる心強さ
英単語の暗記は、地味で単調な作業になりがちです。そんな中、一緒に頑張る仲間がいるだけで、やる気も集中力もまったく変わってきます。同じ目標に向かっている仲間がそばにいれば、お互いに刺激を受け合いながら、モチベーションを高く保つことができます。
さらに、仲間と情報交換をすることで、「あ、この覚え方いいかも!」「こんなアプリ使ってるんだ」といった新たな気づきや発見も生まれやすくなります。また、わからない単語があったときに相談できる環境があるのも大きなメリットです。
こんな方法がおすすめ!
- 学校の友達と暗記バトル:どちらが多く単語を覚えられたかを競い合うと、ゲーム感覚で楽しく覚えられます。
- 勉強アプリでランキング競争:mikanなどのアプリにはスコア機能があり、仲間と順位を競うことも可能。
- LINEグループで進捗報告:今日は何ページ進んだか、何語覚えたかを報告し合えば、自然と習慣化されやすくなります。
- 一緒に勉強時間を共有する(オンライン自習室など):ZoomやYouTubeライブで“見られている感覚”を持つと集中しやすいです。
「自分だけじゃない」と思えるだけで、前向きに取り組めますよ!時には勉強以外のことも話してリフレッシュしつつ、一緒に成長していける仲間を大切にしてください。
まとめ|英単語暗記は工夫と継続で乗り越えられる!
ここまで、共通テスト対策としての英単語の覚え方を10の視点から紹介しました。どれもすぐに取り入れられる方法ばかりで、今日から実践できる内容です。覚えることの多い英単語ですが、やり方次第で“辛い暗記”が“楽しみながらできる学習”に変わります。
今回紹介した方法の多くは、私自身が実際に試して効果を実感したものです。勉強が続かないと悩んでいる人も、完璧を目指さず「まずは試してみる」くらいの気持ちで、ぜひ一歩踏み出してみてください。
今日から始められること3つ+α
- 自分に合った単語帳を1冊選ぶ(迷ったらおすすめリストからスタート!)
- スキマ時間を活用して毎日10分の暗記を習慣にする(アプリや音声学習を活用しよう)
- 復習のタイミングをカレンダーに書いて実行する(エビングハウスの忘却曲線を意識)
- 覚えた単語を英作文や会話で「使ってみる」
「自分には無理かも…」と思っているあなたでも、大丈夫。コツコツやれば必ず成果は出ます! 英語が得意科目になったときの自分を想像してみてください。未来の自分がきっと感謝してくれるはずです。
最後に一言。**「継続は力なり」**です。今日の10分が、未来の得点力に変わります。共通テスト本番で「あ、この単語知ってる!」という瞬間を増やすために、今この瞬間から一歩踏み出していきましょう!

