はじめに
最近、スマホを持っている中学生がとても増えてきましたよね。学校でも家でも、ちょっとした空き時間にスマホを使うことが当たり前になっています。友達とのやりとり、ゲーム、YouTube、SNS…。スマホの中には、楽しいことがたくさん詰まっています。
でも、その楽しさに夢中になるあまり、**「気づいたら何時間もスマホをいじっていた」**なんて経験をしたことがある人も多いのではないでしょうか?気がつくと宿題の時間がなくなっていたり、夜更かししてしまったり…ぼくも中学生のとき、まさにそんな日々を過ごしていたことがあります。
この記事では、中学生がスマホとうまく付き合いながら、しっかりと時間管理ができるようになるコツを、実際の体験も交えてわかりやすく紹介していきます。ちょっとした工夫で、スマホとの関係がぐっと良くなり、勉強や趣味、自分の時間を大切にできるようになりますよ。
「スマホをやめなさい」と言われると反発したくなるかもしれません。でも、やめるのではなく、**“うまく使いこなす”**ことが大事なんです。スマホは使い方次第で、あなたの強い味方にもなります。
これから紹介する方法を読んで、ぜひ自分に合ったスマホとの付き合い方を見つけてくださいね!
スマホを使う中学生、いまどれくらいいる?
中学生のスマホ所持率は急上昇
総務省の調査によると、中学生の約9割がスマホを持っているという結果が出ています。これは、ほんの数年前に比べても大きな変化です。特に中学2年生・3年生になると、ほとんどの生徒がスマホを持っており、クラスの中でスマホを持っていない人の方が少数派になることも珍しくありません。
スマホは連絡手段としてだけでなく、学習や趣味にも使える便利な道具として、家庭内でも当たり前のように使われるようになってきました。学校での連絡が保護者を通してスマホで行われるケースも増えており、「スマホがないと不便」と感じる中学生も少なくないでしょう。
使い方もさまざま
- LINEで友達とグループチャット
- SNS(Instagram、TikTokなど)での投稿や閲覧
- YouTubeでお気に入りのチャンネルをチェック
- スマホゲームでレベルアップを目指す
- 学校の課題調べや学習アプリの活用
こうした使い方は楽しく、時には勉強のサポートにもなります。しかしその一方で、ついつい長時間になってしまうことが大きな問題です。
「友達との連絡が止まらない…」 「1時間だけゲームのつもりが、気づいたら2時間!」 「YouTubeを見ていたら、次から次へと関連動画が出てきて止まらない…」
こんな経験、あなたにもあるのではないでしょうか?
スマホの使用時間が増えすぎると、勉強の時間や睡眠、家族との時間が減ってしまうことにもつながります。「みんな使ってるから大丈夫」ではなく、自分にとってのちょうどいい使い方を見つけることが大切です。
スマホを使いすぎるとどうなる?
勉強時間が減る
スマホをいじっている時間が長くなると、そのぶん勉強の時間が減ってしまいます。特に集中して勉強するべき時間にスマホを使ってしまうと、内容が頭に入りづらくなったり、課題が終わらなかったりすることがよくあります。
たとえば、1日2時間スマホを使うと、1週間で14時間。1ヶ月で60時間近くにもなります。これは英単語や数学の復習に使える時間と考えると、もったいないですよね。たった10分の積み重ねでも、毎日続くとかなりの差になります。
また、「ちょっとだけスマホを見るつもり」が、気づけば30分、1時間と時間を取ってしまいがち。これはスマホの設計が“続けて見たくなるように”作られているからです。通知やおすすめ機能に引っ張られて、集中力が削がれてしまいます。
「あと1問解こうと思っていたのに、スマホの通知が気になって気が散った」
こうしたことが繰り返されると、学力にも少しずつ影響が出てくる可能性があるのです。
睡眠不足にも注意!
夜遅くまでスマホを使っていると、寝る時間が遅くなってしまいます。特にベッドの中でスマホをいじる習慣がある人は要注意です。ブルーライトと呼ばれる光が目に入ることで、脳が「まだ起きていていいんだ」と勘違いし、眠りにくくなってしまうんです。
その結果、朝起きられなくなったり、授業中に眠くなったりします。これはテストの点数や部活動のパフォーマンスにも関係してくる大きな問題です。
「寝坊して朝ごはんを食べる時間がなかった」 「授業中にウトウトして、黒板の内容を全然覚えていなかった」
こんなことが続くと、生活のリズムも乱れ、自分にとってよくないスパイラルに入りがち。スマホの時間と睡眠のバランスを見直すことは、とても大切なステップです。
時間管理ができると、こんなに変わる!

メリハリのある生活になる
スマホを使う時間を決めておくことで、やるべきこと(宿題や勉強)に集中できる時間がしっかり取れるようになります。時間を区切って行動することで、「今は勉強」「今は休憩」と頭の切り替えがスムーズになり、ダラダラと過ごしてしまう時間が減ります。
たとえば、夕方に1時間だけスマホを使う時間を決めることで、その前後の時間は他のことに集中できます。実際に「この時間だけなら使ってOK」と決めると、使いすぎることも防げるし、罪悪感なく楽しむこともできます。
また、学校や部活動のスケジュールとスマホの使い方を調整することで、毎日の生活にメリハリがつき、1日をより効率的に使えるようになります。
自分の時間がもっと増える!
計画的にスマホを使えば、友達との時間・自分の趣味の時間もバランスよく楽しめます。「スマホがないとヒマ…」と感じることもあるかもしれませんが、時間をうまく使えば、読書をしたり、絵を描いたり、運動したりと、自分の興味あることにもっと時間を使えるようになります。
ぼく自身、スマホの時間を決めるようになってから、音楽を聴く時間や読書の時間が増えました。最初はちょっと退屈に感じたけれど、だんだんと「スマホ以外でも楽しいことってたくさんあるんだな」と思えるようになったんです。
時間をうまく使えるようになると、1日があっという間に感じるくらい充実します。そうすると、心にも余裕が出てきて、イライラしたり焦ったりすることも減るんですよ!
時間管理の第一歩は「自分のスマホ時間を知ること」
どれくらいスマホを使っているか確認しよう
iPhoneの「スクリーンタイム」やAndroidの「デジタルウェルビーイング」を使えば、1日にどのアプリをどれだけ使っているかがすぐにわかります。たとえば、YouTubeに何分、SNSに何分、ゲームにどれくらい使っているかがグラフで表示されるので、見てすぐに把握できます。
また、曜日ごとの平均使用時間や、1週間で最も長く使っていた日・時間帯なども表示されるため、「いつ、どのアプリに時間を使いすぎているのか」がハッキリ見えてきます。
実際に見てみると…
「こんなにYouTube見てたの!?」「LINEだけで1日1時間!?」とビックリする人も多いはず。ぼく自身も、最初にスクリーンタイムを見たときは衝撃を受けました。無意識に見ていたSNSや動画の時間が思った以上に長くて、「これはまずいかも」と思ったのを覚えています。
まずは、現状を知ることがスタート地点です。自分がどのアプリをどれくらい使っているのか、どの時間帯に集中してスマホを使っているのかを知るだけで、「この時間を勉強に回せそう」「このアプリはもっと短くできそう」など、改善のきっかけがたくさん見えてきますよ。
自分のスマホ時間を「見える化」することで、意識も変わっていきます。最初の一歩として、まずは今日、自分のスマホの使用状況をチェックしてみましょう!
スマホを使う時間を決めておこう
ルールを決めるポイント
- スマホを使っていい時間を決める(例:19時〜20時)
- 勉強の後に使うようにする
- 食事中・就寝前はスマホNG
- 朝起きてから学校に行くまでは使わない
- 土日と平日で使える時間を変えるのもアリ
スマホの使い方にルールがあると、無意識にダラダラ使ってしまうのを防げます。たとえば「夕食後の1時間だけスマホOK」と決めれば、他の時間は気持ちよく別のことに集中できます。
また、ルールを作るときには、自分ひとりで決めるのではなく、家族と一緒に相談して決めるのがポイントです。「こういうふうに使いたいけど、どう思う?」と聞いてみると、おうちの人も安心しますし、ルールを守りやすくなります。
もちろん、最初から完璧に守れるとは限りません。うっかり時間をオーバーしてしまう日もあると思います。でも、大事なのは反省して次に活かすことです。「今日はちょっと長く使いすぎたな」「明日は意識して控えよう」と考えるだけで、だんだんと習慣になっていきます。
自分の生活スタイルに合ったルールを作って、スマホとうまく付き合えるようになりましょう!
勉強との両立には「時間割」がおすすめ

自分だけの時間割を作ってみよう
紙でもアプリでもOK! スマホのカレンダーアプリを使ってもいいし、ホワイトボードに書いて部屋に貼るのもおすすめです。
1日のスケジュールに、
- 勉強タイム
- スマホタイム
- 自由時間
- 食事やお風呂の時間 などを細かく書き出して、見える化することがコツです。
視覚的に自分の1日がどうなっているのかを知ると、「無駄な時間が多かったな」と気づけたり、「この時間をスマホに使うなら、その前に宿題を終わらせよう」と自然に考えられるようになります。
また、週ごとに予定を組み直すのも効果的です。部活動や塾の予定がある日は、スマホタイムを短めにして、次の日に多めに取るなど、柔軟に調整する力も身につきますよ。
効果が出やすい時間帯もある
- **夕方(17時〜18時)**は集中しやすい
- 夜9時以降はスマホを控えると睡眠の質UP
- 朝起きてすぐの時間は頭がスッキリしていて暗記に向いている
- 学校帰りの30分を「軽い復習」に使うのもおすすめ
自分の体調や気分に合わせて、勉強に向いている時間・スマホを使ってリラックスする時間を上手に使い分けましょう。こうした工夫が、日々の生活にリズムを生み出し、結果的に成績アップや心の安定にもつながっていきます。
スマホに夢中になりすぎないコツ
通知オフで集中力アップ!
勉強中や読書中にLINEやSNSの通知が来ると、つい見たくなりますよね。そのたびに気が散って、集中していた流れが止まってしまうことも。
通知は一瞬でも気を取られてしまうので、「あと少しだけ見よう」と思っていたのに、いつの間にか10分、20分…と時間が過ぎていたという経験は多いと思います。
通知をオフにするだけで、集中力がぐっと上がります!
iPhoneやAndroidでは、特定のアプリだけ通知を切ったり、集中モードに設定したりすることができます。勉強の時間だけでも通知をオフにしておけば、頭の中がスッキリして、やるべきことに集中しやすくなりますよ。
また、通知音が鳴らなくてもバッジ(赤いマーク)を見るだけで気になってしまう人もいるので、バッジも非表示にするとより効果的です。
アプリの制限機能を使おう
スマホには、アプリごとに使用時間を制限できる機能があります。
- YouTubeやTikTokの利用時間を制限する
- スクリーンタイムで「1日◯分まで」に設定
- Androidの「フォーカスモード」でアプリを一時停止
これらをうまく活用すれば、「気づいたら何時間も使っていた…」ということがグッと減ります。
ぼくも最初は「30分じゃ足りない!」と思っていたけれど、慣れてくると逆に**「時間内で楽しむ工夫」をするようになって、ダラダラ使わなくなりました。**
自分のスマホを“使いこなす”感覚を身につけることで、時間をコントロールする力も育っていきますよ。
親とのスマホルールを作ろう
ケンカにならないために大事なこと
- まずは話し合うことが大切
- 「スマホのルールを一緒に考えたい」と伝えてみよう
- 相手の意見にも耳を傾けよう(親の心配も理解してみる)
スマホの使い方について親と意見が合わないこともありますよね。でも、ケンカにならずに解決するには、**「一緒に考える姿勢」**がとても大切です。たとえば、「毎日夜にスマホを使いすぎてしまうから、どうしたらいいかな?」と相談するだけで、親も前向きに聞いてくれることが多いです。
家族で使えるルール例
- 21時以降スマホはリビングに置く
- SNSの使い方についてルールを決める
- 宿題が終わったらスマホOK
- 食事中はスマホをテーブルに出さない
- スマホを使う前に「何をするか」を決めてから使う
親もあなたを心配しているからこそ、ルール作りは家族でやるのがベスト! いきなり「スマホ禁止!」と言われたらイヤな気持ちになりますよね。だからこそ、自分から「こういう使い方をしたい」と提案することで、親との信頼関係も深まります。
また、ルールは一度決めたら終わりではなく、定期的に見直すことも大切です。テスト前は少し厳しくしたり、夏休み中は緩めにするなど、柔軟に調整しながら、自分にとってベストなスマホの使い方を見つけていきましょう!
スマホ以外の楽しみを見つけよう

スマホだけが楽しいわけじゃない!
- 読書(マンガ、小説、ライトノベル、図鑑など)
- スポーツ(サッカー、バスケ、ジョギング、体操)
- 友達と外で遊ぶ(鬼ごっこ、キャッチボール、カードゲーム)
- 趣味を見つける(イラスト・音楽・料理・手芸・模型作りなど)
- 家族と話す・一緒に遊ぶ時間を作る
スマホがない時間も、実は楽しいことって本当にたくさんあるんです。普段スマホばかり見ていると、他のことに目を向ける時間が減ってしまいがち。でも、いったんスマホを手放してみると、意外と「こんなに面白いことがあるんだ!」と感じる瞬間があります。
たとえば、友達と公園で本気で鬼ごっこをしたり、家族と一緒に料理をしてみたり、図書館で新しい本に出会ったり…。スマホでは得られないワクワクや達成感がそこにはあります。
ぼくは最近、読書にハマっていて、スマホを置いて小説を読む時間がすごくリラックスできます。特にミステリー小説を読んでいると、つい時間を忘れてページをめくってしまうんです。
また、絵を描いたり音楽を作ったりすると、自分だけの作品が生まれる喜びを味わえます。こうした「創る楽しさ」はスマホでは味わえない特別な時間です。
スマホの外にも広がる世界を、ぜひ体験してみてください!
SNSの正しい使い方を知ろう
SNSに潜む危険
SNSは楽しくて便利な反面、トラブルもたくさん潜んでいます。特に中学生のうちは、知らないうちに危険な状況に巻き込まれてしまうこともあるので、しっかり注意が必要です。
- 誹謗中傷(悪口を書かれる、自分も書いてしまう)
- なりすまし(自分の写真や名前を勝手に使われる)
- 個人情報の流出(住所や学校、電話番号が知られる)
- ネットいじめ(コメント欄での悪口、仲間はずれなど)
- 不適切な画像・動画への接触(自分が知らない間に見てしまうことも)
SNSは誰でも発信できるぶん、思わぬところで誰かを傷つけたり、自分が傷ついたりしてしまうことがあります。
安全に使うためには?
トラブルを避けるためには、ルールを決めて慎重に使うことがとても大切です。
- 本名や学校名、住所などの個人情報は絶対に出さない
- 見知らぬ人からのメッセージはすぐにブロック
- 写真を投稿するときは背景や制服に注意
- 少しでも不安を感じたら、大人にすぐ相談する
- 投稿する前に「これを見た人がどう思うか?」を考える
SNSは便利だけど、正しく使うことがとても大事です。楽しい気持ちで使い続けるためにも、ちょっとした注意があなた自身を守ってくれます。
ぼくもSNSで嫌なコメントをもらったことがあります。でも、そのときは親に相談してすぐに対応できたので、大きな問題にならずにすみました。ひとりで抱え込まず、信頼できる人に相談するのが一番です!
スマホに支配されない自分になろう
「なんとなくスマホ」は卒業!
目的もなくダラダラとスマホを見るのではなく、使い方に明確な目的を持つことがとても大切です。
-
「この動画だけ見る(15分以内)」
-
「10分だけSNSチェックする」
-
「宿題が終わったらごほうびに30分だけ使う」
-
「寝る前はスマホを見ない」
このように、事前に「いつ」「何を」「どのくらい」使うかを決めておくことで、無駄な時間を減らすことができます。スマホを使う前に、タイマーをセットしたり、終わりの時間を決めたりする習慣をつけると、気がついたら1時間経っていた…なんてことも防げます。
ぼくも以前、寝る前にスマホを見続けてしまい、翌朝寝坊したことが何度もありました。でも「寝る前1時間はスマホ禁止」と自分ルールを作ってからは、ぐっすり眠れるようになって、朝の目覚めもスッキリしました!
スマホはうまく使えばとても便利な道具です。でも、使い方を間違えると、自分の生活や健康に悪い影響を与えてしまうこともあります。だからこそ、「スマホを使う自分をコントロールする」意識がとても大切なんです。
自分の意志でスマホを使いこなせるようになれば、勉強も遊びも、もっと充実した時間を過ごせるようになりますよ!
まとめ|スマホを「敵」にしないで「味方」にしよう!
スマホは便利で楽しいツールですが、使い方を間違えると時間をムダにしてしまう原因にもなります。
でも、この記事で紹介したように、
-
時間を決めて使う
-
自分のスマホ時間を把握する
-
勉強や睡眠も大事にする
-
家族とルールを決める
-
スマホ以外の楽しみも見つける
という工夫をすれば、スマホは「便利な味方」になってくれます!
自分の生活に合わせて賢く使いこなすことで、毎日がもっと充実していきます。
スマホと上手に付き合うことで、学力アップ、体調改善、友達との関係も良くなるかもしれません。そして何より、自分に自信が持てるようになるんです。
最後に:あなたに伝えたいメッセージ
スマホをうまく使えるようになることは、自分の未来を大切にすることにつながります。
いきなり完璧に管理するのはむずかしくても、少しずつで大丈夫です。大切なのは、**「自分で使い方をコントロールできるようになろう」**という気持ちを持つことです。
今日から一歩踏み出してみましょう。まずは、自分のスマホ時間をチェックすることから始めてみてください。
一緒に、スマホと上手に付き合える中学生を目指してがんばろう!きっとあなたならできます!

