高校生がSNSを安全に使うためのルールと注意点

SNS

はじめに

スマホが当たり前になった今、高校生にとってSNSは友達とのコミュニケーションや情報収集、そして自己表現の場として欠かせない存在になっています。Instagram、X(旧Twitter)、TikTok、LINEなど、ほとんどの人が毎日使っているSNSは、とても便利で楽しい反面、使い方を間違えるとトラブルに巻き込まれたり、人間関係にヒビが入ったり、自分自身が傷ついてしまうリスクもあるのです。

例えば、軽い気持ちで投稿した写真やコメントが思わぬ形で拡散されてしまったり、知らない人からしつこくDMが来たり…そんな話を耳にしたことがある人も多いのではないでしょうか?実際、私の周りでもSNSがきっかけで友達との関係がぎくしゃくしてしまったケースがいくつかあります。楽しいはずのSNSがストレスの元になってしまうのは、もったいないですよね。

そこでこの記事では、高校生がSNSをもっと安心して、楽しく使うためのポイントを紹介していきます。ただの注意喚起ではなく、「実際にどうすればいいのか?」という具体的なアドバイスや、自分自身の体験談、ちょっとしたコツなども交えてお届けします。

もちろん、怖い話や注意点も大切ですが、それ以上に「SNSってこんなに面白い使い方があるんだ!」と感じてもらえるような内容を意識しました。この記事を読んで、自分に合ったSNSの使い方を見つけてみてくださいね。そして、SNSを通じてもっと自分らしさを発揮して、楽しく安全に毎日を過ごしていきましょう!


SNSの基本ルールを知ろう

なぜルールが必要なの?

SNSは自由に使えるツールでありながら、たくさんの人が使う公共の場でもあります。そのため、一定のルールを守らないと、トラブルや誤解が起きやすくなります。たとえば、「軽い気持ちで投稿した写真が炎上した」「悪意がなくても相手を傷つけてしまった」といった話を耳にしたことがある人も多いでしょう。これらの多くは、ちょっとした油断や無知が原因で起こるものです。

私も以前、友達とのふざけた会話をそのままSNSに投稿してしまい、別の友達に誤解を与えてしまった経験があります。後で話し合って誤解は解けましたが、SNSの影響力の大きさに改めて驚かされました。

また、SNSは誰でも見られる可能性があるため、投稿する内容によっては自分のイメージに影響を与えることもあります。友達だけに見せたつもりが、設定を間違えて公開されてしまい、思わぬ相手に見られてしまうことも珍しくありません。

SNSで守るべき基本ルール

  • 本名や住所、学校名などの個人情報は絶対に出さない
  • 誰かを傷つけたり、不快にさせたりする投稿は避ける
  • 他人の写真や音楽、動画などを勝手に使わない(著作権に注意)
  • 写真や投稿の公開範囲(全体公開・友達のみなど)をこまめに確認する
  • 「いいね」やフォロワーの数にこだわりすぎず、自分が心地よい使い方を優先する
  • 相手の反応を過度に気にしすぎず、自分の気持ちを大切にする

これらのルールは、SNSを安全に、そして気持ちよく使うための「最低限のマナー」と言えます。どれも難しいことではありませんが、意識しておくことで、安心してSNSを楽しむことができますよ。

さらに言えば、自分がされて嫌なことは他人にもしてはいけないという「思いやり」の気持ちが、SNSを使ううえでとても大事です。ちょっとした心がけで、自分も周りの人も心地よくSNSを使えるようになるんです。


個人情報の取り扱いに注意!

個人情報ってどこまで?

個人情報というと「名前」や「住所」などの基本的なものを思い浮かべがちですが、実はもっと多くの情報が含まれます。以下のような情報も、組み合わせによっては個人が特定される可能性が高くなるため、注意が必要です。

  • 顔写真(特に無加工でハッキリ写っているもの)
  • 制服や校章が写っている写真
  • 学校のイベント名や、特定の地域でしか行われない行事
  • 自宅の外観、近くのコンビニやバス停、最寄り駅などの風景
  • 通学路や、いつも行っているお店の写真
  • 投稿の時間帯や場所による行動パターン

このような断片的な情報でも、悪意のある人が組み合わせると簡単に「どこに住んでいる誰か」を推測されてしまいます。特に最近では、AIや検索技術を使って画像から場所を特定する「特定班」と呼ばれる人たちが話題になっているほど。だからこそ、情報を「見せすぎない」意識がとても大切なのです。

例えば、制服姿の自撮りをアップするときは、校章や名前の刺繍が見えないように加工する、背景に気をつける、などのちょっとした工夫が効果的です。また、同じ場所や時間帯の投稿が続くと、日常の行動パターンまで読み取られてしまうこともあるので、投稿のタイミングを少しずらすだけでもリスクを減らせます。

自分の体験談

私の友達が実際に経験したことですが、文化祭の様子をSNSにアップしたところ、校内の装飾やポスターから学校名がバレてしまい、知らない人から「〇〇高校の人ですか?」とDMが来るようになったそうです。最初は驚いただけだったようですが、次第にその人がしつこく連絡を取ってくるようになり、最終的にはアカウントを非公開にすることになってしまいました。

このように、ちょっとした投稿がきっかけで、見知らぬ人との不要な接触につながってしまうことがあります。楽しい思い出をシェアすること自体は悪いことではありませんが、「誰が見るかわからない」という意識を持つことがとても大事です。加工アプリやスタンプを上手に使ったり、写す角度を工夫したりして、プライバシーを守る工夫をしながら楽しむようにしましょう!


写真・動画の投稿にはひと工夫を

投稿前に「誰が写っているか」チェック

写真や動画をSNSにアップする前には、必ず次の点を確認する習慣をつけましょう。特に複数人で撮影した写真や、イベント時の映像には注意が必要です。

  • 他人が写っていないか(とくに知らない人や通行人など)
  • 他人が写っている場合、その人から許可を取っているか
  • 背景に名前や制服、学校名、看板など個人を特定できる情報が含まれていないか
  • 鏡や窓の反射に、写るはずのないものが映っていないか

また、撮影時だけでなく、撮影後の編集段階でも「これを公開しても本当に大丈夫か?」と一度冷静に見直すことが重要です。少しでも不安があるなら、投稿を控えるか、プライベート設定での共有を検討しましょう。

特に最近は「友達との日常の写真」や「制服ショット」などが人気の投稿ジャンルですが、その分リスクも高くなりがちです。写っている人が「SNSに載せてほしくない」と感じる場合もあるので、あらかじめ聞いておくとトラブルを避けられます。

スタンプやぼかし機能を活用しよう

どうしても写り込んでしまうものがある場合や、許可を取りにくい場合は、画像編集アプリでスタンプやモザイク機能を活用しましょう。たとえば、顔や名前の部分を隠すスタンプ、背景をぼかすフィルターなどを使えば、プライバシーを守りながら投稿が可能になります。

最近のアプリには「オートぼかし」や「顔自動認識モザイク」など便利な機能も増えており、難しい操作をしなくても簡単に加工できます。可愛いスタンプやエフェクトで加工することで、見た目のクオリティも上がり、フォロワーにも好印象を与えることができますよ。

さらに、キャプション(投稿文)でも配慮を忘れずに。たとえば、具体的な場所やイベント名を書くことで情報が絞られることもあるため、表現をぼかしたり、友達だけがわかる程度の内容にするのもひとつの方法です。

ちょっとした工夫で、投稿の安全性とオシャレさの両立が可能になります。SNSを楽しむためにも、こうした編集テクニックを上手に活用していきましょう!


コメントやDMでのマナーを意識しよう

顔が見えないからこそ丁寧に

SNSでは相手の顔が見えないため、言葉のニュアンスや表情が伝わりにくく、ちょっとした言い回しが誤解を生んだり、傷つけたりすることがあります。たとえば、リアルの会話なら笑いながら言える冗談でも、SNSでは「冷たく感じる」「バカにされた」と受け取られてしまうことも。

また、やりとりの相手が親しい友達であっても、メッセージの文面だけでは本当の気持ちが見えにくいので、意図が正しく伝わらないことがあります。自分では「軽いノリ」のつもりでも、相手には「怒ってる?」「嫌味っぽい」と感じさせてしまうことがあるのです。

特に、SNSでは短文でやりとりすることが多く、スタンプや絵文字に頼りがちですが、それでもすべての感情をカバーするのは難しいもの。だからこそ、普段よりも一歩丁寧な表現や配慮が求められるのです。

トラブルにならないために

  • ネガティブなコメントは控える(たとえ冗談でも、相手の気持ちを優先する)
  • 誤解を生まないように言葉を選ぶ(「!」や「絵文字」をうまく使って柔らかさを出す)
  • DMはあくまで「私的な会話」なので礼儀を大切に(深夜のメッセージ送信も控えると安心)
  • 感情的なときには一旦メッセージを送る前に見直す(怒りや焦りで送ると後悔することも)
  • 相手が返信をしなかったとしても責めない(相手にも都合があることを忘れずに)

実際、私も昔、ちょっとした言い回しが原因で友達を不快にさせてしまったことがあります。そのときは、ちゃんと謝って誤解を解くことができましたが、文字だけのコミュニケーションは思っている以上に難しいと感じました。

SNSでは「見えない相手と丁寧に接する」ことを心がけるだけで、トラブルの多くを防ぐことができます。思いやりのあるメッセージやコメントを心がけることで、より気持ちよくSNSを楽しめるはずです。


ネットいじめ・誹謗中傷への対処法

万が一のときはどうする?

ネットいじめや誹謗中傷にあったとき、最も大切なのは「ひとりで抱え込まないこと」です。被害にあうと、恥ずかしかったり、怖かったりして誰にも言えなくなることがありますが、声を上げることで解決への一歩が始まります。

まずは、相手の発言や投稿、メッセージなどの証拠をしっかりと残しましょう。スクリーンショットだけでなく、投稿のURLや日付、内容もメモしておくと、後から状況を説明しやすくなります。証拠があることで、学校や保護者、関係機関も具体的な対応を取りやすくなります。

次に、信頼できる大人に相談しましょう。学校の先生やスクールカウンセラー、親や兄弟など、誰かに話すことで心が軽くなり、アドバイスや支援も受けられます。場合によっては、学校が対応してくれたり、警察や専門機関に相談することも選択肢になります。

さらに、アカウントを非公開にしたり、加害者をブロックすることで精神的な負担を軽くすることも大切です。また、あまりにしつこい嫌がらせが続くようであれば、SNS運営会社に通報することで、アカウント凍結などの対応が取られる場合もあります。

ネットいじめは「見えにくい暴力」とも言われ、長引くと心のダメージが大きくなります。だからこそ、早めの対応が重要です。「無視すれば収まるだろう」と我慢しすぎず、小さな違和感でも「おかしい」と感じたら行動を起こしましょう。

加害者にならないために

SNSでは匿名性も高く、気が緩んでしまいがちです。「冗談のつもりだった」「みんなやってるから」と軽い気持ちで書いた一言が、相手にとっては大きな傷になることも。

日々の投稿やコメントを定期的に見直す習慣をつけましょう。特に、自分の投稿が他人の見た目や性格をネタにしていないか、誰かをからかっていないか、一歩引いた目でチェックすることが大切です。

また、周囲の誰かがネットいじめにあっているのを見かけたとき、「見て見ぬふり」をするのではなく、勇気を出して声をかけたり、大人に相談することも大切です。SNSの世界でも「優しさ」や「助け合い」が必要です。

「自分は大丈夫」と思っていても、うっかり誰かを傷つけてしまうことは誰にでもあります。だからこそ、思いやりの心を忘れずに、一言一言に気を配りながらSNSを使っていきましょう。


SNSと現実の境界線を意識しよう

SNSは「見せたい自分」の世界

SNSに投稿されているのは、多くの場合「キラキラした部分」や「楽しそうな瞬間」が切り取られたものです。友達の投稿を見て、「楽しそうでうらやましい」「自分だけ取り残されてる気がする」と思ったことはありませんか?でも、それは誰もが「良い部分だけ」を見せようとしているから。実際には、みんな悩んだり落ち込んだりする日もあるのです。

SNSでは、完璧に見える生活も、実はたった1枚のベストショットであったり、何回も撮り直した末に選ばれたものだったりします。ですから、その写真や投稿がその人の「すべて」ではないことを忘れないでください。

私自身、周りの友達が楽しそうに見える投稿をしているのを見て、自分の生活が地味に思えて落ち込んだことがあります。でも後から話を聞いてみたら、「無理して投稿した」「実は大変だった」と打ち明けてくれた人も多く、見えている情報だけで判断することの危うさを感じました。

自分を見失わないために

SNSとリアルな生活のバランスを保つことが、自分を見失わないための鍵になります。たまにはSNSをお休みして、スマホを置いて外に出てみる、友達と直接会って話す時間を作る、家族と過ごす、趣味に集中する――そんな時間が心のリセットになります。

特に、何かに夢中になっているときや、人と直接コミュニケーションをとっているときのほうが、自分自身の感情や価値観がはっきりしてくるものです。SNSばかりを見ていると、他人の価値観や評価に影響されて、自分の「本当にやりたいこと」が見えなくなってしまうことも。

おすすめなのは、「SNSを見る時間を決める」「SNSを見たあとは、何かリアルな行動をする」というルールを作ること。自分自身の心のペースを大切にしながら、SNSと上手につき合っていきましょう。


知らない人とのやり取りには注意!

「ちょっと仲良くなっただけ」でも要注意

SNSで知らない人と会話をすることは、今では珍しいことではありません。共通の趣味や好きなアーティスト、ゲームの話題などで意気投合し、「ちょっと仲良くなっただけ」と思ってやり取りを続けてしまうこともあるでしょう。

でも、相手がどんな人なのか、本当に信頼できるのかは画面越しではわかりません。特にDM(ダイレクトメッセージ)で距離を縮めてくる人には注意が必要です。最初は優しい言葉をかけてきたり、親身になって話を聞いてくれるふりをすることもありますが、時間が経つにつれて少しずつ個人情報を聞き出したり、会おうと誘ってくるケースもあります。

自分では「大丈夫」と思っていても、相手が悪意を持っている場合、そこからトラブルに発展してしまうことがあるのです。たとえば、実際に会ってみたら思っていた人と全然違っていた、写真が本人ではなかった、などの事例は少なくありません。

危険を回避するためのポイント

  • すぐに会わない:どんなに話が合っても、ネット上でしか知らない相手とは安易に会わないようにしましょう。会いたいと言われても、きっぱり断る勇気が必要です。
  • 個人情報は教えない:本名、住所、電話番号、学校名などはもちろん、家の最寄り駅や通学ルートなども教えてはいけません。
  • 不安を感じたらすぐにやめる:少しでも「なんか変だな」と感じたら、その直感を信じてやり取りをやめましょう。ブロック機能や通報機能も活用してください。
  • 会話の内容を他の人に相談する:信頼できる友達や大人に「こういう人とやり取りしてる」と話しておくことで、第三者の目で危険に気づけることもあります。
  • 画面越しの関係を美化しない:SNSでは、誰でも「理想の自分」を演じることができます。本当の人柄は会ってみないとわからないという意識を持ちましょう。

SNSは楽しい交流の場でもありますが、誰でも簡単にアカウントを作れるからこそ、悪意を持った人も紛れ込んでいる可能性があります。安全のためにも、ちょっとした違和感を見逃さず、自分の身を守る選択をしていきましょう。


フォロワー数や「いいね」の呪縛から抜けよう

数字に振り回されないで

「フォロワーが少ないと恥ずかしい」「いいねが少ないと落ち込む」そんな気持ち、きっと誰でも一度は感じたことがあるはず。でも、それが目的になってしまうと、本来SNSが持っている「自由に楽しむ」良さがどんどん薄れてしまいます。

特に高校生のうちは、SNSでの評価が自己価値に直結してしまいやすい時期。朝起きてすぐに「いいね」の数を確認したり、友達よりもフォロワーが少ないことで焦ったりする気持ちはよくわかります。でも、数字はあくまで「一つの結果」に過ぎません。それが多いからすごい、少ないからダメ、ということでは決してないのです。

一方で、数字にこだわりすぎると、どんどん投稿内容が「ウケ狙い」に偏ってしまったり、自分らしさを見失ったりしてしまうこともあります。無理にバズを狙うより、自分が心から楽しいと思える投稿をすることのほうが、長い目で見て心が満たされるはずです。

自分らしくいることの大切さ

SNSでは、他人と比べるのではなく、自分自身のペースで楽しむことが一番大切です。たとえば、誰かのオシャレな投稿や面白い動画に刺激を受けるのは良いことですが、それをそのまま真似しても、自分の心がついていかないことがあります。

私も一時期、フォロワーを増やすために、流行りのテンプレートを使って投稿をしていた時期がありました。でも、反応は良くても、なんだか自分らしくない気がして、だんだん楽しくなくなってしまったんです。そこで、自分が本当に好きなことを自然体で投稿するようにしたら、少しずつだけど「わかってくれる人」とつながれるようになりました。

つまり、自分らしさを大切にしたSNSの使い方は、長く続けられるし、結果として本当に気の合う仲間ができることにもつながるのです。フォロワーの数や「いいね」の数に縛られず、自分の気持ちに素直になってSNSを楽しみましょう。


SNS依存を防ぐための工夫

つい見ちゃう…を防ぐには?

「気づいたら1時間以上もSNSを見ていた」「ちょっとだけのつもりが、何度もアプリを開いてしまう」——そんな経験はありませんか?SNSは常に新しい情報が流れてくるので、無意識のうちにスクロールが止まらなくなるものです。

特に寝る前や勉強の合間など、ちょっとしたスキマ時間にスマホを開く癖がついてしまうと、気づかないうちに大切な時間がどんどん奪われてしまいます。そんなSNS依存を防ぐためには、以下のような工夫が効果的です。

  • 通知をオフにする:ピコンという音が鳴るたびに気になって開いてしまうので、まずは通知を全部オフにしてみましょう。
  • 利用時間を制限するアプリを使う:スマホには「スクリーンタイム」などの機能があります。使いすぎを防ぐためのアラートを設定するのもおすすめです。
  • SNSを見る時間を決める:「夕方の30分だけ」などルールを決めておけば、だらだら見続けることを防げます。
  • ホーム画面からSNSアプリを外す:アプリが目につかないようにフォルダにしまったり、アンインストールしてブラウザだけで使うのも手です。
  • スマホ以外の時間の使い方を増やす:読書や運動、音楽、友達とのリアルな交流など、SNS以外で楽しめることを見つけると、自然とスマホに触れる時間が減っていきます。

自分の時間を大切に

SNSは確かに便利で楽しいものですが、それが中心になりすぎてしまうと、自分の時間や本当に大切なことが見えにくくなってしまいます。特に高校生活は、勉強、部活、友達との関係、自分の将来について考える大切な時期です。その時間を「なんとなくSNSを見て過ごす」のではなく、「自分のために使う」ことができたら、もっと充実した毎日が送れるようになります。

また、SNSには常に情報があふれているので、見すぎると逆にストレスや不安を感じてしまうこともあります。「あの人は楽しそう」「自分は何もしていない」と比較してしまうのは、SNSに入り込みすぎているサインかもしれません。

だからこそ、SNSとの距離感を意識することが大切です。「自分にとって心地よいペース」でSNSとつき合うことで、情報の波に流されず、今この瞬間の自分を大切にできるようになります。

スマホを手放して過ごす時間も、きっとあなたの生活に新しい発見や楽しさをもたらしてくれますよ。


SNSで自分を表現する楽しさ

クリエイティブに使おう!

SNSは危険もあるけれど、自分の好きなことや得意なことを発信する場としても最高のツールです。普段はなかなか見せる機会のない趣味や、誰かに聞いてもらいたい意見、作品などを世界中に届けることができます。

  • 写真や動画の編集スキルを磨く:映像や画像をかっこよく加工する技術は、今やSNSで注目される大きな要素。無料アプリでも本格的な編集ができるので、気軽にスキルアップが目指せます。
  • 趣味の発信(イラスト、音楽、ダンスなど):自分が作ったイラストや、自分で演奏した音楽、踊ってみた動画などを投稿することで、「自分だけの表現」を見つけられます。反応があると自信にもつながりますよ。
  • ブログやノートで自分の意見を発信する:XやInstagramだけでなく、noteやブログなどを使って自分の考えや体験を文章で表現するのもおすすめです。文章にまとめることで思考が整理され、自分をより深く理解できるようになります。
  • 学校外の活動を発信する:ボランティア活動や読書感想、資格取得への挑戦なども、SNSで共有すれば新しい仲間や応援してくれる人に出会えるチャンスになります。

こうしたクリエイティブな使い方をしていると、自分の中にある「表現したいこと」「伝えたいこと」に気づけるようになり、SNSがより意味のある存在になります。思いもよらない人からのコメントや反応が、自分の世界を広げてくれるきっかけになることも。

ポジティブに使えば未来が広がる

SNSを通して、新しい出会いや学びのチャンスもたくさん生まれます。たとえば、自分の投稿に共感してくれた人とつながったり、同じ目標を持つ仲間が見つかったり、時にはプロのクリエイターや企業から声をかけてもらうこともあるかもしれません。

安全な使い方を心がけていれば、SNSは単なる暇つぶしの道具ではなく、自分の可能性を広げる舞台になります。「好き」を形にして発信することで、あなた自身の個性や魅力が誰かに届くかもしれません。

大切なのは、自分らしく、無理せず楽しみながら続けること。フォロワーの数やバズることばかりを気にせず、自分のペースで「伝えたいこと」を表現していきましょう。きっとそこから、あなたにしか描けない未来が見えてくるはずです。


トラブルが起きたときの相談先

一人で悩まないで

SNSで困ったことがあったとき、最も大切なのは「一人で抱え込まない」ことです。誰にも相談できずに悩み続けてしまうと、どんどん心が疲れてしまったり、問題がさらに大きくなってしまうことがあります。どんなに些細なことでも、誰かに話すことで気持ちが軽くなるものです。

特にSNSのトラブルは「デジタル上のことだから」と軽く見られがちですが、実際には深刻なストレスや人間関係の悪化につながることもあります。だからこそ、早めに相談して対処することがとても大切なのです。

まずは、次のような身近な相談先を活用してみましょう:

  • 学校の先生やスクールカウンセラー:学校内のトラブルであれば、先生やカウンセラーが具体的に動いてくれることも多いです。話しやすい先生を選ぶのがポイントです。
  • 親や兄弟姉妹:身近な家族だからこそ、普段の様子を知っていて親身になってくれる存在です。不安なことを正直に伝えてみましょう。
  • 自治体やNPOが運営する相談窓口:学校や家庭以外にも、SNSトラブルに対応してくれる相談機関があります。電話やチャットで気軽に相談できる窓口も増えています。
  • 友達:自分と同じような立場にいる友達なら、共感してくれたり、良いアドバイスをくれることもあります。信頼できる相手に話してみましょう。

「こんなことで相談してもいいのかな?」「自分が悪いのかも」と思ってしまうかもしれませんが、そんなときこそ勇気を出して声を上げてください。誰かに話すことで、意外な解決策が見つかったり、「自分は一人じゃない」と感じることができます。

SNSはとても便利だけれど、時にはストレスやトラブルの原因になることもあります。そんなときは、自分だけで抱え込まず、周囲の力を借りることが、心を守る一番の方法です。


まとめ:安心・安全にSNSを楽しもう!

SNSは高校生活をより楽しく、豊かにしてくれる素晴らしいツールです。友達とのつながりを深めたり、好きなことを発信したり、新しい情報を得たりと、可能性は無限に広がっています。でも、正しい使い方を知らないと、思わぬ落とし穴にはまってしまい、楽しいはずのSNSがストレスや不安のもとになってしまうことも。

この記事では、SNSを安全に使うための基本ルールから、トラブル回避のコツ、自分らしく楽しむための工夫まで幅広く紹介してきました。どれも少し意識を変えるだけでできることばかりです。「ちょっと面倒かも」と感じることでも、あなた自身や周りの人を守るためにはとても大切なことです。

私自身、SNSを通して失敗したこともあれば、嬉しいつながりができたこともあります。その経験を通して学んだのは、「安心・安全な使い方」を知っていれば、SNSはもっと楽しく、もっと自分らしく使えるということ。自分のペースで無理なくSNSを活用することで、日々の生活もより充実していくはずです。

明日からできるアクション

  • 投稿前に「誰が見てもOKか」チェックする:自分や周囲の人のプライバシーを守るために、投稿前に一度立ち止まる習慣をつけましょう。
  • SNSを使う時間を意識してみる:無意識にスマホを開く癖を見直し、使いすぎを防ぐことで、自分の時間をもっと有効に使えるようになります。
  • 少しでも不安に思ったら誰かに相談する:トラブルの芽は早めに摘むことが大切。信頼できる人に相談することで気持ちも楽になります。
  • 数字にとらわれず「自分らしさ」を大切にする:フォロワーやいいねの数より、自分が楽しいと思える投稿を大切にしましょう。
  • SNSを通して「好き」を表現する楽しさを見つける:趣味や特技を発信することで、自分の可能性が広がるきっかけになります。

ポジティブな気持ちを忘れずに、あなたらしくSNSを楽しんでくださいね!小さな意識の積み重ねが、より安心で楽しいSNSライフをつくっていきます。