新一年生必見!入学準備で忘れがちなアイテム

入学
  1. はじめに
  2. 1. 学用品編
    1. 1-1. 補助ノートやメモ帳
    2. 1-2. 下敷きや定規、三角定規
    3. 1-3. 色鉛筆やクレヨンの補充
    4. 1-4. 連絡帳カバー
  3. 2. 文房具編
    1. 2-1. 予備の消しゴムと鉛筆
    2. 2-2. ハサミとテープ類
    3. 2-3. シャープペンシルの扱い
    4. 2-4. カラーペンや蛍光ペン
  4. 3. 衣類と身だしなみグッズ編
    1. 3-1. スクールソックスやインナー類
    2. 3-2. 上履きや外履きのスペア
    3. 3-3. スモックやエプロン
    4. 3-4. 防寒着・防暑着
  5. 4. ランドセルとバッグ編
    1. 4-1. サブバッグ(手提げ袋)
    2. 4-2. 上履き入れ
    3. 4-3. 体操服袋
    4. 4-4. ビニール袋やジッパーバッグ
  6. 5. 給食・お弁当関連アイテム編
    1. 5-1. ランチマット(給食用ナフキン)
    2. 5-2. 給食当番用の白衣や帽子
    3. 5-3. 歯ブラシ・歯みがきセット
    4. 5-4. お弁当箱や水筒
  7. 6. 健康管理アイテム編
    1. 6-1. ハンカチ・ティッシュ
    2. 6-2. マスク
    3. 6-3. バンドエイドや絆創膏
    4. 6-4. ウェットティッシュやアルコール除菌ジェル
  8. 7. 防犯・安全対策アイテム編
    1. 7-1. 防犯ブザー
    2. 7-2. 反射材や安全グッズ
    3. 7-3. 名札や迷子札
    4. 7-4. GPS付きキッズ携帯やスマートウォッチ(必要に応じて)
  9. 8. 学校生活をより快適にするアイテム編
    1. 8-1. タオルや汗ふきシート
    2. 8-2. クリアファイルやドキュメントケース
    3. 8-3. イヤーマフや耳栓(感覚過敏対策)
    4. 8-4. コンパクトな雨具
  10. 9. 名入れの重要性と対策
    1. 9-1. 名前シール・スタンプの活用
    2. 9-2. 名前を書き忘れやすい部分
    3. 9-3. 防犯上の注意も必要
  11. 10. 入学後に気をつけたい習慣づくり
    1. 10-1. 毎日の持ち物チェック
    2. 10-2. 帰宅後の片づけと明日の準備
    3. 10-3. 紛失物・破損物の報告
    4. 10-4. 使ったものを元に戻す
  12. 11. まとめ

はじめに

新一年生を迎える皆さん、そして保護者の方々にとって、入学準備は期待と不安が入り混じる一大イベントです。制服やランドセル、文房具セットなどの大きな買い物に目が行きがちですが、実は「細かいアイテム」をつい忘れてしまって後悔するケースは少なくありません。学校から配布される入学準備リストを確認していても、そこに書かれていない、あるいは記載があっても地味に見落としやすいものが意外と多く存在します。

新一年生になるということは、まだまだ自分の持ち物を管理する能力が発展途上の段階です。大人から見れば「こんなの当たり前じゃないの?」というアイテムでも、子どもが意外とないがしろにしていたり、あるいは保護者の方でも見逃してしまうことがよくあります。通学や授業、学校行事などの活動がはじまれば、あらゆる場面で「そういえば、あれが必要だった!」と急に気づくかもしれません。

そこで本記事では、入学準備中に見落とされがちなアイテムや、後になってから「あれを用意しておけばよかった」と思うようなものを幅広く紹介します。さらに、持ち物に名前を記入することの重要性や、新一年生がスムーズに学校生活をスタートさせるために必要な習慣づくりのポイントなどにも触れていきます。

皆さんがこの文章を読むことで、少しでも「忘れていたアイテム」に気づき、安心して入学式の日を迎えられるようになれば幸いです。それではさっそく、本題に入りましょう。


1. 学用品編

入学準備の中でもっとも目立つのは、教科書やノート、筆箱などのいわゆる「基本的な学用品」です。しかしながら、以下のような細かい学用品は意外と見落とされがちです。これらをそろえておくと、授業で焦ることなくスムーズに参加できるはずです。

1-1. 補助ノートやメモ帳

学校で配布される教科書やワークブックはあっても、それを補足するためのノートやメモ帳を準備し忘れることがあります。新一年生の場合、黒板の内容をしっかり書き写す練習も大切ですが、自分で気づいたことを書き留める習慣を早い段階から身につけると、後々学習面で大きく成長できるでしょう。罫線入りの一般的なノートだけでなく、白紙の自由帳やミニサイズのメモ帳などもあると便利です。

1-2. 下敷きや定規、三角定規

ノートに文字を書き込むとき、机の素材やノートの薄さによっては字が書きにくい場合があります。特に低学年のうちは字がうまく定まらず、力を入れすぎて紙を破いてしまうこともあります。下敷きを使うことで字が書きやすくなるだけでなく、ノートを清潔に保つことができます。さらに算数で必要となる定規や三角定規についても、最初のうちは「授業で出てきたときに用意する」で済ませがちですが、あらかじめ用意しておけば慌てなくて済むでしょう。

1-3. 色鉛筆やクレヨンの補充

幼稚園や保育園の時点で使っていた色鉛筆やクレヨンをそのまま持たせる方もいるかもしれませんが、色が減っていたり、数が足りなかったり、折れて短くなっているなど、実は使いにくい状態になっていることが多々あります。入学を機に新調するか、もしくは必要な色のみ買い足して補充しておくことで、気持ちよく授業や制作活動に臨むことができます。

1-4. 連絡帳カバー

学校から連絡帳が支給される場合でも、カバーがついていないことが多いです。連絡帳は家庭と学校を繋ぐ大切な役割を担いますが、毎日持ち運ぶうちにカバンの中で傷んでしまうことがあります。ビニール製や透明カバーなど、お気に入りのデザインを選んで子どもが大切に使いやすいものを用意しておくと、学校生活のモチベーションも高まるでしょう。


2. 文房具編

文房具類は購入リストの中でもかなりのボリュームを占めるものですが、メジャーな道具だけでなく、意外に見落としがちな「あると便利」な品があります。勉強はもちろん、学校での生活をスムーズにするために欠かせないものも含め、詳しく見ていきましょう。

2-1. 予備の消しゴムと鉛筆

文房具の定番といえば鉛筆と消しゴムです。入学式のあと、最初のうちはクラスの子ども同士で「消しゴム貸して」「鉛筆が短くなっちゃった」などのやり取りが頻繁に起こります。子どもの筆圧や書き方の癖によっては消しゴムをすぐに減らしてしまうこともあります。そこで、複数の消しゴムや鉛筆を用意しておくと、紛失・破損・不足があってもすぐに取り替えられ、授業への集中力が途切れにくくなります。

2-2. ハサミとテープ類

低学年でも工作の授業やプリントの切り貼りがあったり、家での宿題にも切り貼り作業が課されることがあります。ハサミは学校で一時的に使うだけでなく、家でも予習復習や工作に使われます。刃先が丸い安全タイプを選び、子どもが使いやすい大きさかどうかも確認しましょう。またセロハンテープや両面テープをあらかじめ用意しておくと、急な貼り付け作業に対応できます。

2-3. シャープペンシルの扱い

低学年のうちは鉛筆が推奨されることが多いですが、中には新一年生でもシャープペンシルを使いたがる子もいます。ただしシャープペンシルは芯が折れやすく、正しい筆圧の練習がしづらい面もあるので、学校から禁止されている場合もあります。学校の方針に合わせつつ、必要に応じて自宅学習用に1本程度もっておくとよいかもしれません。

2-4. カラーペンや蛍光ペン

授業ノートや連絡帳の重要な部分にマーキングしたり、ちょっとした飾り付けをしたりする際に役立つカラーペンや蛍光ペン。小学校低学年ではまだ活用頻度は高くありませんが、高学年になると色分けが勉強の効率を上げる手段として重要になってきます。入学段階で準備しなくてもよいかもしれませんが、「必要になったときに買いに行く暇がない」ケースを考えれば早めに用意しておくのもアリです。


3. 衣類と身だしなみグッズ編

新一年生にとって、制服や体操服などの「学校指定の衣類」はもちろん準備すると思いますが、それ以外にも日々の生活で必要になる衣類や身だしなみグッズがあります。成長期の子どもはサイズアウトも早いので、余裕をもって準備することが大切です。

3-1. スクールソックスやインナー類

制服のある学校なら、指定の靴下やある程度の規定があることがあります。しかし指定がない場合でも、真っ白な靴下を必要とする学校も珍しくありません。毎日使うものなので、洗い替えを考慮して複数枚用意しましょう。また、下着や肌着も運動後に汗をかいたりするため替えが多めに必要です。特に夏場は子どもが汗っかきであることが多いため、枚数不足に注意しましょう。

3-2. 上履きや外履きのスペア

学校指定の上履きがある場合、サイズを確認しておくだけでなく、汚れたときに洗い替えできるよう予備を持っておくと安心です。さらに通学用の外履き(スニーカーや運動靴など)も、成長期の子どもだとあっという間にサイズが合わなくなります。雨天で濡れたり、泥遊びなどで汚れた際にすぐに履き替えられるよう、もう1足は準備しておくとよいでしょう。

3-3. スモックやエプロン

家庭科の授業が始まるまでは必要ないようにも思えますが、図工の時間やクラブ活動などで汚れを防ぐために使うことがあります。小学校低学年では粘土や絵の具を使う機会が比較的多いので、汚れてもいい服装を用意しておくか、専用のスモックやエプロンを準備しておくと安心です。

3-4. 防寒着・防暑着

新一年生のうちは体温調節が難しく、本人が「寒い」「暑い」を自覚していても、周囲にうまく伝えられないことがあります。特に春先や秋口は朝晩と日中で気温の差が大きい季節です。カーディガンや薄手の上着をカバンに入れておくことで、急な気温変化に対応できます。夏場の冷房が効いた教室で寒がるお子さんもいるので、上着を1枚持たせるのは通年を通しておすすめの対策です。


4. ランドセルとバッグ編

ランドセルは入学準備の象徴的アイテムともいえるため、多くの方が真っ先に購入するでしょう。しかし、ランドセル以外のバッグ類にも気を配っておかないと、入学後に「あれ、サブバッグが必要じゃなかったっけ?」と慌ててしまうかもしれません。

4-1. サブバッグ(手提げ袋)

体操服や図工セット、給食袋など、ランドセルに入りきらないものを入れるためのサブバッグは多くの学校で推奨されています。学校指定や推奨サイズがある場合もあるので、事前に確認しましょう。丈夫な布製の手提げ袋などは長く使える反面、子どもが気に入ったデザインを選ばないと持ち歩くことを嫌がる場合があります。本人の意見も聞きつつ選ぶとよいでしょう。

4-2. 上履き入れ

上履きを毎日持ち帰る学校や、週末だけ持ち帰る学校などルールはさまざまですが、上履き入れがないとカバンの中が汚れてしまいます。また、単にビニール袋に入れるよりも専用の上履き入れがあれば見た目も整っていて衛生的です。名前を書きやすいスペースがあるものや、中が洗いやすい素材のものを選ぶと、毎日のケアが簡単にできます。

4-3. 体操服袋

体操服を週末に持ち帰るか、毎日持ち帰るかは学校やクラスによって異なりますが、いずれにしても体操服袋は必須アイテムです。ランドセルに無理やり詰め込もうとするとシワや汚れの原因になりかねません。丈夫で通気性の良い生地を使った巾着や袋を選んでおくと、汗をかいたあとでもある程度は安心です。ただし、湿ったまま長時間放置するとニオイの原因にもなるので、早めに洗濯や換気をしてあげましょう。

4-4. ビニール袋やジッパーバッグ

雨の日の傘やレインコートなど、濡れた物を一時的に収納する際にビニール袋が重宝します。また、持ち帰る必要のあるプリントや教材が複数ある日には、ジッパーバッグにまとめることで書類のヨレや紛失を防ぐこともできます。日常生活でも活躍するので、いくつか常備しておくのがおすすめです。


5. 給食・お弁当関連アイテム編

小学校に入ると多くの公立校では給食が用意されますが、中にはお弁当が必要な学校もあります。また給食がある場合でも、ナフキンやマスク、歯ブラシなど個人で用意しなければならないものは少なくありません。給食エプロンが必要な学校や、給食当番の活動がある学校もあるため、事前に情報を把握しておきましょう。

5-1. ランチマット(給食用ナフキン)

給食時、机の上にナフキンを敷く学校があります。これは机を汚さないようにするだけでなく、食事のときの衛生面を保つ意味合いもあります。毎日持ち帰って洗う必要があるため、1枚ではなく2~3枚程度用意しておくとローテーションできて便利です。お気に入りの柄やキャラクターを選べば子どもの食事がより楽しくなるかもしれません。

5-2. 給食当番用の白衣や帽子

学校によっては給食当番が割り当てられ、配膳係をする際に白衣や三角巾、マスク、帽子などを着用します。学校で貸し出される場合もあれば、自分で用意しなければならない場合もあります。白衣と帽子は学校備品であってもマスクや三角巾は個人持ちというケースもあるため、事前に必要数量を確認しておきましょう。

5-3. 歯ブラシ・歯みがきセット

給食後に歯みがきをする習慣がある学校は多いです。小学校低学年のうちに、食事のあとにしっかり歯を磨くという意識を身につけさせることは、その後の健康な生活習慣づくりにもつながります。歯ブラシとコップ、コップを入れるコップ袋などを一括でまとめられるセットアイテムを買っておくと紛失しにくいです。

5-4. お弁当箱や水筒

給食がある学校でも、遠足や社会見学などでお弁当が必要になる機会はあります。また中学校や私立小学校などでは、日常的にお弁当を持参するところもあります。お弁当箱は子どもが扱いやすいサイズ・デザインを選ぶのがポイントです。水筒も同様に、飲みやすい口の形状かつ漏れにくいものを選びましょう。成長に合わせて大きさを買い替えることになるので、最初から高価なものを買いすぎず、適度な品質のものを選ぶのも一つの考え方です。


6. 健康管理アイテム編

学校生活が始まると、子どもは様々な環境や人々と接するようになります。健康管理アイテムをしっかり用意しておくことで、急な体調不良やケガなどに対処しやすくなります。

6-1. ハンカチ・ティッシュ

最も忘れがちなアイテムといっても過言ではないのがハンカチとティッシュ。特に低学年のうちは、毎日持たせていても使った後にどこかへ置き忘れてきてしまうことが多々あります。子どもが気に入るキャラクターなどを選ぶと、使用頻度も上がりやすいです。ポケットに入りやすい小さめサイズでも構いませんが、常に予備を持っておくように心がけると安心です。

6-2. マスク

新一年生のタイミングであっても、風邪や花粉の時期にはマスクが欠かせません。学校内でマスク着用が推奨される場面もあるでしょうし、インフルエンザなどが流行する季節にはさらに注意が必要です。サイズが合わないマスクをつけていると逆に不衛生になったり、子どもがストレスを感じることもあるため、子ども向けの適切なサイズや素材を選ぶのが大切です。

6-3. バンドエイドや絆創膏

元気に走り回る子どもは、転んで膝をすりむいたり、指をちょっと切ってしまうことが日常茶飯事です。学校の保健室にも常備されていますが、休み時間や下校途中など、すぐに絆創膏を貼っておきたい場面があります。筆箱やポーチの中に数枚入れておくと、慌てることなく対処できます。ただし、学校によっては「保健室で対応するから不要」と言われる場合もあるので、事前に規定をチェックしましょう。

6-4. ウェットティッシュやアルコール除菌ジェル

コロナ禍を経て、手指の衛生面への意識が高まっています。学校には手洗い場もあるとはいえ、ちょっとしたときに手をさっと拭きたい場面や、外出先でお弁当を食べるときなどはウェットティッシュやアルコールジェルがあると便利です。衛生用品は使用期限や品質に注意しながら、常に衛生的に使えるように管理してあげましょう。


7. 防犯・安全対策アイテム編

入学によって、子どもは初めて一人で登下校をしたり、親の目が届かない場所で活動する機会が増えます。防犯や安全への備えも欠かせません。

7-1. 防犯ブザー

新一年生が習慣として持ち歩くべき代表的なアイテムが防犯ブザーです。ランドセルの横などに取り付けるタイプが定番で、緊急時には大きな音が鳴るようになっています。しかし、中には子どもが操作方法を理解しておらず、いざというときに使えないこともあります。定期的に使い方を確認し、電池切れなどがないように点検してあげましょう。

7-2. 反射材や安全グッズ

通学路や下校時間が夕方以降になる場合、反射材をカバンや靴に取り付けるだけで車からの視認性が上がり、安全性が高まります。特に冬場は日が暮れるのが早いため、遅めの下校時には反射材があると事故を未然に防ぎやすくなります。

7-3. 名札や迷子札

学校指定の名札がある場合はしっかり装着するだけでなく、通学カバンなどにも名前がわかるタグをつけておくと、紛失時に見つけやすくなります。ただし、防犯上の観点から名前を大きく書きすぎるのを避ける学校もあるので、子どもの名前と保護者の連絡先をさりげなく記載した迷子札やキーホルダーの活用など、バランスを考えて対策しましょう。

7-4. GPS付きキッズ携帯やスマートウォッチ(必要に応じて)

年々、防犯意識の高まりから、子ども向けのGPS機能付き携帯端末やスマートウォッチを持たせる家庭も増えています。しかし、学校によっては携帯電話やスマートウォッチの所持が禁止されている場合もあるため、事前にルールを確認してください。持ち込み可能であれば、親子間で「いつ、どこで、どのように使うのか」をしっかり話し合っておくことが大切です。


8. 学校生活をより快適にするアイテム編

必需品ではないかもしれませんが、あると便利で子どもがより快適に学校生活を送れるようになるアイテムを紹介します。

8-1. タオルや汗ふきシート

運動会の練習や体育の授業、夏の暑い時期など、子どもは驚くほど汗をかきます。着替えまではいかなくても、タオルや汗ふきシートでこまめにケアすることで気持ちよく過ごせます。ただし、使用後のゴミやタオルの管理がしっかりできるよう、子どもに事前に教えておく必要があります。

8-2. クリアファイルやドキュメントケース

子どもにとってプリント類は整理が難しく、ランドセルの中でぐちゃぐちゃになって帰ってくることが少なくありません。A4サイズのクリアファイルや折りたたみができるドキュメントケースなどを活用すれば、配布されたプリントや宿題のプリントを見やすく管理できます。色分けしておけば、自分のプリントなのか、保護者向けのお手紙なのかを区別しやすくなるメリットもあります。

8-3. イヤーマフや耳栓(感覚過敏対策)

子どもによっては大きな音が苦手だったり、体育館などの反響音が辛いと感じるケースもあります。学校生活の中には運動会や集会で大きな音が出る場面があり、耳を保護できるアイテムがあると安心できる子もいます。学校に相談しながら、必要に応じて耳栓やイヤーマフを使える環境を整えてあげるとよいでしょう。

8-4. コンパクトな雨具

急な雨が降ったとき、折りたたみ傘やレインコートがあれば安心です。低学年のうちは傘の扱いがまだ不慣れだったり、レインコートの着脱に時間がかかったりしますが、常備していないといざというときにびしょ濡れになってしまう可能性があります。ランドセルに入るサイズの折りたたみ傘を選ぶか、ランドセルの上から着られるレインコートを用意しておくとよいでしょう。


9. 名入れの重要性と対策

学校生活では、子どもたちの持ち物が入り乱れることが非常に多く、文房具や小物などを紛失する機会が多々あります。そのため、「すべての持ち物に名前を書いておく」ことは入学準備の重要なポイントです。

9-1. 名前シール・スタンプの活用

手書きでひとつひとつ名前を書くのは大変です。最近では、アイロンで貼り付けられる布用の名前シールや、インクで押すだけの名前スタンプなどが豊富に販売されています。これらを使うことで短時間で大量に名入れができ、また文字がかすれにくく、洗濯にも耐えやすいのが特徴です。シールやスタンプを子ども自身に手伝わせれば、自分の持ち物を認識しやすくなりますし、「自分のものは大事に使う」という意識にもつながります。

9-2. 名前を書き忘れやすい部分

意外と見逃しやすい場所としては、靴や靴下、ハンカチ、傘の持ち手などがあります。衣類全般と文房具に目が行きがちですが、たとえばランドセルのサイドポケットの中や、水筒のフタと本体を分けた部分、給食袋やコップ袋の内側など、紛失しがちな小物にも忘れずに名入れしましょう。子どもが学校に持っていくものはすべて確認するくらいの意気込みでちょうどいいです。

9-3. 防犯上の注意も必要

大きく名前を表面に貼ると、通りがかりの不審者に名前を知られてしまうリスクもあります。名前は目立たない場所、しかし見ればすぐわかるような位置に記入するなど、学校や地域の防犯意識に合わせて工夫するとよいでしょう。キーホルダーなどを使って名前を隠す方法もありますし、「フルネーム」ではなく「苗字のみ」「イニシャルのみ」で対応するケースもあります。


10. 入学後に気をつけたい習慣づくり

新一年生が気持ちよく学校生活を送るためには、必要なアイテムの用意だけでなく、日々の習慣づくりも欠かせません。アイテムを揃えても、その存在を忘れて使わなければ意味がありませんし、準備不足で困らないようにするためにも、家庭内でのルール作りが大切です。

10-1. 毎日の持ち物チェック

朝になるとバタバタしてしまい、子どもが持ち物を入れ忘れることはよくあります。できれば前日の夜に翌日の時間割や必要なプリントを確認し、一緒にランドセルに詰めておくのがおすすめです。子ども本人に「明日の授業は何があるかな?」と問いかけ、自分で準備を進めさせることで、自主性が育ちます。最初のうちは親がサポートしつつ、少しずつ自立させていくことが重要です。

10-2. 帰宅後の片づけと明日の準備

学校から帰ってきたら、その日のうちにプリントや宿題の有無、必要な補充物などをチェックしておくと翌日が楽になります。帰宅後すぐにランドセルを開き、必要なものを仕分けるクセをつけることは、子どもの整理整頓力だけでなく、学習意欲にも好影響を及ぼします。親がすぐに手を出さず、子どもが自分で確認する習慣を大事にしましょう。

10-3. 紛失物・破損物の報告

子どもは知らず知らずのうちに持ち物を失くしたり、壊してしまったりします。「怒られると思って黙っている」ケースもあり、発覚が遅れて困ることがあります。そこで、「失くしたり壊したりしたらすぐに教えてね。怒らないから、早めに言ってくれると助かるよ」という方針を親から示しておくことで、備品や消耗品の補充が遅れずにすみます。

10-4. 使ったものを元に戻す

学習道具や文房具の管理能力は、小さいころからの習慣で大きく左右されます。使ったものを決められた場所に戻すというシンプルな習慣を徹底するだけで、紛失や準備不足の多くを予防できます。子どもが自主的に取り組めるよう、机や棚を子どもの使いやすい高さや配置に整えるのも大切です。


11. まとめ

ここまで、新一年生の入学準備で忘れがちなアイテムや、学校生活をより快適にするための工夫・習慣づくりについて詳しく解説してきました。改めてポイントを振り返ると、以下の点が重要です。

  1. 学用品: 教科書やノートだけでなく、補助ノート、メモ帳、下敷き、定規、色鉛筆など細かい道具までしっかり準備する。
  2. 文房具: 消しゴムや鉛筆の予備、ハサミ、テープ類、カラーペンなど「あると便利なもの」にも注目する。
  3. 衣類: 制服や体操服以外にも、上履きや靴下、インナー、スモックやエプロン、防寒着などを忘れずに用意する。
  4. ランドセル&バッグ類: ランドセルだけでなく、サブバッグ、上履き入れ、体操服袋、ビニール袋なども常備。
  5. 給食・お弁当関連: ランチマット、歯みがきセット、給食当番用白衣や帽子、お弁当箱や水筒などをチェック。
  6. 健康管理: ハンカチ・ティッシュ、マスク、絆創膏、ウェットティッシュ等を用意しておく。
  7. 防犯・安全対策: 防犯ブザー、反射材、名札の付け方、必要に応じてGPS付き端末など。
  8. 快適さ向上: タオルや汗ふきシート、クリアファイル、雨具などで学校生活をサポート。
  9. 名入れ: 名前シールやスタンプを使って、すべての持ち物に名前を記入。防犯にも配慮。
  10. 習慣づくり: 毎日の持ち物チェック、帰宅後の片づけ、自主性を育てるための声かけを大切に。

入学を控えている時期は、どうしても目立つアイテムや大きな買い物にばかり注目しがちですが、小さなアイテムや細部に目を向けることで、子どもが「学校が楽しい!」と感じられる環境を整えることができます。入学準備期間は限られていますが、焦らず、必要なものをひとつひとつ確認しながら準備を進めましょう。新一年生になるお子さんが笑顔で初登校できるよう、しっかりサポートしてあげられるといいですね。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。皆さんの入学準備がスムーズに進み、お子さんの新生活が充実したものになることを心より願っています。これから始まる学校生活が、素晴らしい学びと成長の場となりますように。お子さんが自信を持って門出を迎えられるよう、ぜひこの記事でご紹介したアイテムを参考に、一歩一歩着実に準備を進めてみてください。